バンダイナムコエンターテインメントは、VR体験施設「VR ZONE SHINJUKU」において、新VRアクティビティ「ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空」を、9月24日から稼働を開始している。
このアクティビティは、9月24日からダイバーシティ東京プラザのフェスティバル広場にて展示を開始した「実物大ユニコーンガンダム立像」をテーマにしたもの。“赤い彗星の再来”と呼ばれるフル・フロンタルが操作するシナンジュとの戦いに、生身の人間として巻き込まれるというシチュエーションとなっている。
かつてフェスティバル広場にて設置されていた実物大ガンダム立像をテーマに、敵モビルスーツであるザクとの戦いを体感できるVRアクティビティ「ガンダムVR ダイバ強襲」に近い流れで展開。実物大ユニコーンガンダム立像の前に立っていると、突如としてビームによる爆撃が起こり、その直後に実物大ユニコーンガンダム立像が稼働。バナージ・リンクスの声ととともに手が差し伸べられ、親指にしがみつくというもの。装置についても、ガンダムVRと基本的に同じものが使用されている。
お台場VR ZONE「ガンダムVR」を体験--巨大MSの戦場に生身の人間としている怖さを実感
そして本作の特徴であり、ガンダムVRとの決定的な違いと言えるのが空中戦であること。ガンダムVRが地上戦だったのに対し、ガンダムユニコーンVRでは地上120mの空中が戦いの舞台となっている。親指にしがみついた後は上空へと急上昇。そしてシナンジュとの攻防を間近で見ることができる。
筆者も実際に体験したのだが、率直に言って「怖かった」の一言に尽きる。地面から伝わってくる振動、持ち上げられるときの浮遊感、巨大な武器が目の前まで迫ってくる恐怖などはガンダムVRでもすでに体験しているのだが、それでもスリルを感じられるのは、地上120mという高さだろう。
ガンダムユニコーンVRでは時間帯が夜になっているため、上昇したあとはお台場の夜景が広がっており、開発スタッフによると著名な建造物はもとより、地上の道路を走る車のライトが移動するといった細かいところまで再現しているとのことだが、うっとりと眺めている余裕はなかった。
上昇したときや空中にいるときの椅子の振動による浮遊感、そして送風機によって風を感じたこともあって、地上120mに体ひとつでいるような錯覚を覚え、両腕でユニコーンガンダムの指にがっつりとつかんでないと落ちるのではないかと思えるほど。また敵対するシナンジュも、ザクより性能が良いせいか、動きのスピードが速かったようにも思える。武器が一瞬で目の前に現れたときには身をすくめた。
VR ZONE SHINJUKUでは、地上200mにせりだされた板の上を歩く「高所恐怖SHOW」などといった高所をテーマとするVRアクティビティもあるが、それらとはまた一味違うスリルが味わえる。ガンダムユニコーンに関する知識が薄くても、“落ちたら最後”と思えるほどの高所に体ひとつでいるということや、人知を超えた巨大ロボットが戦う場に生身の人間としていることの恐怖を直感できる内容だ。もちろん、デストロイモードが発動しているときにユニコーンガンダムから放たれる光をはじめ、シナンジュも含めた機体など細かいところにまでディティールを再現しており、ファンであれば感激できるような内容になっている。
体験には、施設内で使える「BLUEチケット」が必要。体験人数は1名で体験時間は8分。対象年齢は13歳以上としている。またガンダムVRも引き続き体験可能で、利用したいユーザーは、体験前にナビゲーターへ申し出る形となっている。ひとつのチケットで体験できるのは、どちらかひとつとしている。
(C)創通・サンライズ
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