既存技術の組み合わせで革新的な製品を作ることに長けたAppleは、常に斬新なデバイスを開発しようと知恵を絞っているらしい。例えば、Appleから申請された特許の書類を見ると、折りたたみ式スマートフォンや巻物式タブレットといった技術が提案されている。
今回は、Appleが再び考案した折りたたみ可能なデバイスの技術を紹介しよう。Appleがこの技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間11月23日に「Electronic Devices With Flexible Displays」(公開特許番号「US 2017/0336831 A1」)として公開された。出願日は2016年9月22日。
この特許は、ノートPCやタブレット、スマートフォン、携帯電話、スマートウォッチ、腕時計といった画面付き電子デバイスを想定。2つの画面をヒンジで接続して折りたためるようにするのではなく、画面を曲げられるようにして折りたたみ式にする技術を説明している。画面の一部が直線上に柔軟性を備え、そこを軸にしてたためる構造となる。ちょうど、ハードカバーの本を開いたり閉じたりできるのと同様の仕組みだ。
同特許の言及している画面は、表示デバイスやタッチセンサなどの多層構造とされる。表示デバイスの方式には特に制限は設けておらず、液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED)、マイクロLEDなどが可能という。
ただし、請求項(クレーム)には、画面の構成要素として、湿気や紫外線からデバイスを保護する層、腐食を防ぐ層、屈折率を調整する層の使用が明記されている。
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