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コンパニオンロボットで不安を軽減--小児病院や老人ホームでの活用事例

Abrar Al-Heeti (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2017年11月29日 07時30分
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 医療企業の幹部を務めるPhil Parker氏は、全米のさまざまな病院を訪れるとき、「Boo Boo」を一緒に連れて行く。

 Boo Booは子どもの相手をするのが得意だ。命令ゲームの「Simon Says」で遊んだり、本を読んだり、音楽を演奏したりする。聞き上手でもある。これから治療や処置を受ける子どもの気分を落ち着かせることもできる。

 Boo Booは医療のプロでもなければ、人間でさえない。ロボットなのである。

 Boo Booは身長58cm、白と赤のヒューマノイドで、SoftBank Roboticsの「NAO」という製品である。NAOはどこか子どものような見た目をしており、その丸い頭の黒いつぶらな瞳が、ユーザーをまっすぐ見つめる。Parker氏がこのロボットをBoo Booと名付けたのは、この名前の方が使命にふさわしいと考えたからだ。その使命とは、けがをした子どもや病気の子どもが入院のストレスに対処できるように支援することである。

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ZoraBotsのソフトウェアを組み込んだNAOロボット。
提供:ZoraBots

 ベルギーを拠点とする企業、ZoraBotsのソフトウェアプログラムと組み合わせることで、Boo Booはゲームで遊んだり、老若の患者にエクササイズの手引きをしたりすることができる。医療従事者はコーディング方法を知らなくても、「Zora」プログラムを利用できるようになっている。コンピュータやタブレット上で、コマンドが含まれたボックスをドラッグして自分の望む順番に並べるだけでいい。もっと技術を試してみたいという人は独自のプログラムを書いてもいいだろう。Parker氏はよくそうしている。

 ロボットは、警備から小売りまで、さまざまな業界に進出している。だが、Boo Booは、ロボットが単に人間の肉体労働を代行するだけでなく、それ以外の役割も果たせるかもしれないことを示す例だ。彼らは孤独な人や病気の人にとって、大切な相棒になれるかもしれない。うつや不安の症状の軽減にも効果を発揮している。ロボットはいつでも相手になってくれるだけでなく、果てることのない忍耐力も備える。そうした特徴は、人間の能力にも匹敵する。

 「Boo Booは喜びをもたらし、痛みや悲しみ、病気を忘れさせてくれる。これは、人間がどれだけ頑張っても子どもに与えられないものかもしれない」(Parker氏)

子どもにも高齢者にも

 ZoraBotsはNAOロボットの世界的な販売代理店で、同ロボットに独自のソフトウェアでカスタマイズを施し、「Zora」ブランドとして提供している。最高経営責任者(CEO)のTommy Deblieck氏によると、同氏と共同創業者のFabrice Goffin氏が2012年にZoraBotsを創設したとき、目指していたのは、病気やけがから回復中の子どもたちを、エクササイズする気にさせることだったという。

 Parker氏の場合、それが功を奏した。「Boo Booが『自分のすることをまねして』と言って何かをすると、子どもたちはすぐにそれをまねしてくれる」(同氏)

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