Fitbitは11月14日、Fitbit初のスマートウォッチ「Fitbit Ionic」の発売に先駆け、アプリ開発者やユーザーを集めたカンファレンス「Fitbit Developers and Users Conference 2017 Autumn」を開催した。
Fitbit Ionicは、29mm×21mm(348×250ピクセル)のタッチ対応ディスプレイを備える。アルミニウム製のユニボディウォッチケースを特長としたデザインだ。日本では2018年1月に販売する予定で、価格は3万6000円(税込)。
Fitbitは2016年12月、スマートウォッチメーカーだったPebbleを買収した。Fitbit Ionicは、Pebbleのスマートウォッチを引き継ぐ製品だ。
GPSおよび近距離無線通信(NFC)を内蔵し、改良された心拍計、最大50mの耐水性能、音楽プレーヤーなどの機能を備える。2.5Gバイトのストレージを備え、約300曲以上を保存できる。心拍計機能は、血中酸素量を推測し、追跡できる「相対的SpO2(酸素飽和度)センサ」が内蔵されている。
また、米国、カナダ、オーストラリア、シンガポールなどでは登録したクレジットカード決済ができる「fitbit pay」に対応する。日本では「日本の状況を精査した上で対応する」(Fitbit アジア太平洋地域 製品マーケティングディレクターのアレックス・ヒーリー氏)とのことだ。バッテリライフは約5日間。
また、これまでのFitbitでは、開発者らによるカスタマイズは加えられなかったが、Fitbit Ionic向けにPebbleが開発したSoftware Development Kit(SDK)を使用することで、さまざまなアプリ開発が可能になった。
従来Watch Faceと呼ばれていた時計の文字盤をカスタマイズできる機能もそのひとつだ。Fitbitでは「Clock Face」と名付けられ、ウェブベースのソフトウェア開発キット(SDK)であるFitbit Studioを利用すれば、JavaScriptやCSS、SVGを用いて、開発できる。
開発に必要なものは、Fitbit Ionic本体とスマートフォン+Fitbitアプリ、PCのブラウザ(主にChrome推奨)とWi-Fi環境。会場では、開発者向けに先行してFitbit Ionicが販売された。
ヒーリー氏は、今回のSDKについて、「パーソナルなアプリ開発も可能。また、Fitbit App Storeを通じて多くの人々に使ってもらえる。日本に最も適したものを開発してほしい」と呼びかけた。
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