この10年間、フィットネスバンド市場で優位にあるFitbitが、299.95ドルの「Fitbit Ionic」によって、ついにスマートウォッチ市場に本格参入しようとしている。GPSおよび近距離無線通信(NFC)を内蔵し、改良された心拍計、最大50mの耐水性能、音楽プレーヤーなどの機能を備えるため、スマートウォッチを活用するのにスマートフォンを持ち歩く必要はない。
しかし、Fitbit Ionic独自のセールスポイントは、優れた心拍計機能にある。この心拍計には、血中酸素量を推測、追跡できる「相対的SpO2(酸素飽和度)センサ」が内蔵されている。
またFitbit Ionicは、新たなBluetooth対応イヤホン「Fitbit Flyer」や、パーソナルトレーナーアプリ「Fitbit Coach」、「Fitbit Pay」、Wi-Fi対応スマート体重計「Fitbit Aria 2」、および「Fitbit Studio」などで構成されるシステムの一部だ。ウェブベースのソフトウェア開発キット(SDK)であるFitbit Studioを利用すれば、JavaScriptやCSS、SVGを用いて、誰でもアプリを(少なくとも独自の文字盤を)開発できる。アプリは、個人で共有したり、Fitbitの「App Gallery」を通じて公開することが可能だ。Fitbitによると、今秋には同ギャラリーに「Flipboard」「GAME GOLF」「Nest」「Surfline」といったアプリが登場する見込みだという。
IonicはFitbit製のOSを採用しているようだが、「クロスプラットフォームの互換性」を備えると同社は述べている。「アプリを開発して、『Android』『iOS』『Windows』プラットフォームにまたがる大規模でグローバルなFitbitのユーザーコミュニティーに届けよう」とプレスリリースには書かれている。
バッテリ駆動時間は、Fitbitによると「4日以上」。筆者が現在使用している「Fitbit Charge 2」のバッテリ駆動時間は「最大5日」だ。
Fitbitのオンラインストアでは現在、Fitbit Ionic(299.95ドル)、Fitbit Flyerイヤホン(129.95ドル)、Aria 2スマート体重計(129.95ドル)およびさまざまなアクセサリバンドの先行予約を受け付けている。Fitbit Ionicスマートウォッチは、10月に世界各国で発売される予定。ウェブベースの開発環境であるFitbit Studioは、9月にリリースされる。
adidasと提携した「スペシャルエディション」版のFitbit Ionic、およびそれに付随するadidasのトレーニングプログラムは、2018年にリリースとなる予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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