フィットビット・ジャパンは4月13日、心拍数も計測できるコンパクトな活動量計「Fitbit Alta HR」のオンライン先行予約を4月17日から開始することを明らかにした。4月24日からECサイトで販売を開始し、店頭では5月中旬から下旬になる見込み。
Fitbit Alta HRは、国内で3月7日に発表している。発売に先駆けて製品説明会を開催した。
Fitbit Alta HRは心拍数を自動で継続記録する「PurePulse心拍計」機能を備え、Fitbit製品の中で最もスリムなリストバンドだ。バッテリも最大7日間持つ。独自のチップを開発し、構成部品の小型化と品数を抑えることで心拍計を備えた「Fitbit Charge 2」より25%スリムなデザインを実現したという。
フィットビット・ジャパン ビジネスデベロップメントマネージャーの千川原智康氏は、「Fitbitはデータ、インスピレーション、ガイダンスを提供し、より健康で活動的な毎日が送れるよう、ユーザー一人一人の目標達成をサポートすることがミッション。グローバルでは総販売台数6000万を超えている。5万4000の小売店で販売し、世界65五カ国で販売している」とし、世界ナンバーワンのウェアラブルデバイスであることをアピールした。
Fitbitデバイスの特徴について、「一言で言えば活動を自動的に記録すること」と説明する。データを可視化することで、運動量や食事、睡眠の状態、体重を管理し、生活全体のストレス軽減にもつなげられる効果があるとしている。
Fitbitは、クリップタイプの小さいものから手首に付けるスマートウォッチのような大画面のものまで、幅広いラインアップを特徴とする。日本では未発売だが、海外では体重計も販売している。
今回のFitbit Alta HRは、心拍の計測精度が向上しているほか、心拍数の変化を活用しながら、浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠の時間を推測。夜間に目覚めた時間を記録することで睡眠の質をより正確に把握できるようになったとしている。
Fitbitが持つ膨大なビッグデータをもとに、ジョンズホブキンズ大学、スタンフォード大学、アリゾナ大学の睡眠の専門家をアドバイザーに迎え、30億を超える睡眠パターンを分析したという。
また、睡眠のデータだけでなく、すべてのデータとの相互関係に基いたアドバイスをアプリ上に表示できる。たとえば、「あなたの睡眠はランニングと大きく関係がしている。ランニングした日はしなかった日にくらべて20分長く安眠している」といった分析もしてくれるという。
欧州の非営利団体によれば、日本人が睡眠不足で失っている経済損失は1380億ドルというデータがあるという。
千川原氏は、「睡眠不足は、倦怠感、頭痛を招くことによる生産性のダウン、創造性のダウンといったマイナスの効果があるが、日本においては長時間労働の文化が根強い。自身の睡眠を詳しく可視化して把握、アプリケーションを通じて、よく眠って集中して働くといった文化の創出をFitbitが担えれば」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス