IHS Markitは、Apple製スマートフォン「iPhone X」の64ギガバイトモデル「A1865」を分解し、その部品コストを370.25ドルと見積もった。ちなみに、販売価格は999ドル。
IHS Markitは「iPhone 8 Plus」も分解し、部品コストを288.08ドルとしている。同社のコストベンチマーキングサービス担当シニアディレクターのAndrew Rassweiler氏によると、iPhone XのアーキテクチャはiPhone 8 Plusと似ており、「両モデルは共通の部品を採用しているものの、(iPhone 8 Plusよりも)優れた画面と『TrueDepth』カメラがiPhone Xのコストを引き上げた」(同氏)という。
TrueDepthの赤外線(IR)カメラはソニー/Foxconn製で、ST Microelectronics製チップと組み合わされている。赤外線を照射する「flood illuminator」はTexas Instruments製で、ST Microelectronics製のASICおよび単一光子アバランシェフォトダイオード(SPAD)が使われている。「dot projector」はFinisar/Philips製。これらをまとめた部品コストは16.70ドル。
画面はSamsung Display製。5.85インチ、2436×1125ピクセル表示のアクティブマトリクス型有機ELパネル(AMOLED)、「Force Touch」センサ、カバーガラスを合わせた部品コストは、110.00ドル。
そのほかの主な部品コストは、「A11 Bionic」システムオンチップ(SoC)が27.50ドル、RFチップセットが18.00ドル、NAND型フラッシュメモリとRAMを合わせたメモリ全体が33.45ドル、背面と正面の両カメラが35.00ドル。
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