クアルコムなど、C-V2Xコネクテッドカーをサンディエゴで試験--未来の交通をデモ

 AT&T、Ford Motor、Nokia、Qualcomm傘下のQualcomm Technologiesは、LTE携帯電話ネットワークを利用する自動車向け通信技術C-V2X(Cellular Vehicle to everything)の開発を進める目的で、C-V2Xコネクテッドカーを実際に走行させる試験を米国カリフォルニア州サンディエゴで実施する。試験は2017年中に開始する計画。

 C-V2Xとは、自動車がさまざまな通信相手と携帯電話網を使って情報をやり取りする技術の総称。通信相手は、ネットワーク(V2N)、歩行者(V2P)、道路インフラ(V2I)、ほかの自動車(V2V)など多彩だ。安全性や自動運転技術の向上が期待され、Qualcommは専用チップセット「Qualcomm 9150 C-V2X」を開発するなど、以前からC-V2Xに取り組んできた。

 2017年末までに始める第1段階の試験は、C-V2X技術が自動車の安全確保、自動運転、交通の効率向上に貢献可能であると示すことが目的。さらに、自動車メーカーや道路管理者に対し、通信基地局と道路インフラの相互作用で得られるメリットをデモンストレーションするとしている。

 今回の試験では、Fordの自動車にQualcomm 9150 C-V2Xベースのソリューションを搭載し、AT&Tの4G LTEネットワークで通信して、Nokiaの基地局などを使う高度道路交通システム(ITS)プラットフォームを実験。その際、ITSプロバイダーのMcCainが、交通信号制御インフラとの統合を担当する。

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