自動運転やコネクテッドカー以外も注目--クルマ好きのための東京モーターショー 2017 - (page 2)

自分の目で見ておきたい最新のクルマ

 クルマ好きで最新のクルマ、それも少し現実的なものが見たいなら、トヨタのブースは見逃せない。「CROWN Concept」はコンセプトカーとなっているが、ほとんど量産車のスタイルで、2018年発売の次期クラウンはこのままのスタイルで登場することが予想される。そして、うたわれている通信性能などはさておき、注目したい点はそのカタチだ。

 フロントマスクは現在のクラウンの進化系というもの。現在のクラウンのフロントグリルはグリルの造形が派手すぎと思う人も、洗練され違和感ないものに進化している。そして、注目はリアドアからトランクにかけてだ。


ほぼこのままの姿で登場するだろう「CROWN Concept」

「CROWN Concept」はリアのウインドウの形状などに注目

 6ライトウインドウと呼ばれる、後部ドアよりも後ろにグラスエリアを備えている。リアウインドウの傾斜も緩くなり、リアシートに座った際の頭まわりの空間と開放感、明るさを確保している。これまでのクラウンにないスタイルで「CROWN」と書いてなければクラウンであるとは思えないデザインとなっている。すでに写真がたくさん報じられているが、ぜひ、肉眼で見て新しさや今までとの違いを感じてほしい。

 トヨタにはほかにも注目がある。「ジャパンタクシー」というタクシー専用車だ。今後のタクシーはこのクルマが多く走ることが予想される。これまで報道公開されてきた写真は濃紺のカラーのクルマで、ほとんど左側しか写真がなかったので、ぜひ一周回って中にも乗ってもらいたい。

 展示車も濃紺のカラーで、ボディーとグラスエリアの境目がわかりにくいため、ガラスエリアを含めたスタイルはよく現物で見てもらうとして、注目は室内だ。センタートンネルのない室内は複数人数でも乗り込みしやすく、室内も広い。車内の手すりもわかりやすい。


トヨタ「ジャパンタクシー」というタクシー専用車

実用性を追求したスタイリング

 実際には窓の上方にバイザーが装備されることが多いにしても、上方向の眺めもよさそうだ。左側はスライドドアで乗り降りのしやすさも見ておきたい。近い将来、タクシーでお世話になることが多いと思うので、今、実物を見て、期待を高めるのも面白そうだ。


広い室内は一見の価値あり、これがもうすぐ街にあふれるはずだ

 また、新型センチュリーのすごさは実物を見ないとわかりづらい、塗装をはじめとした仕上げの緻密さをぜひ確認してほしい。


新型センチュリー。ブラックの塗装の上質さを見るだけでこのクルマの価値がわかる

 次に注目したいのはマツダ。エンジン技術が注目されているがクルマの外見についても見逃せないメーカーだ。技術はよくわからないという人も、カッコ良いスタイルを見るだけでも十分行ったかいのあるブースだ。

 まず注目は「魁 CONCEPT」。「SKYACTIV-X」エンジンという技術面はさておき、次のコンパクトハッチバック車のデザインとなると言われ、比較的身近な車種が纏うデザインだ。演台の上で回転して展示しているので、360度デザインを確認できる。


マツダ「魁 CONCEPT」。「SKYACTIV-X」エンジン搭載のコンパクトハッチ

 そして「VISION COUPE」は4ドアクーペのスタイルで、今後のマツダのデザインを元となりそうなデザイン。こちらはら難しいことを抜きにして、スタイルを目で見て楽しみたい。


現行の「アクセラ」に通じるものがある。実際にどの形で登場するか楽しみ

「VISION COUPE」は4ドアクーペのスタイル。市販の際にどこまでこのすっきりとしたラインを残せるか注目だ

「VISION COUPE」の正面

 そのほかにも見ておくクルマは多数だ。これは市販予定車だが、フォルクスワーゲン「ポロ」は折り目が多数ついたボディーのディティールは見逃せない。ほかのメーカーも展示してあるコンセプトカーはひととおり確認しておきたい。


フォルクスワーゲン「ポロ」。間もなく国内導入されるが、ボンネットやサイドの鉄板の折り目に注目。この折り目でエッジがたったデザインを強調

ドアのところにもボディの折り目がきている

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