Appleは米国時間10月25日、英国のテレビ界で著名なJay Hunt氏を起用するという、同社エンターテインメント部門にとっての快挙を成し遂げたようだ。
Appleは、Financial Times(FT)に対してHunt氏の採用を認めた。米CNETも確認を求めたが、直ちに回答は得られなかった。Hunt氏は1月から、欧州ビデオ事業のクリエイティブ責任者という役割を担い、Appleが6月にSony Pictures Televisionから引き抜いたZack Van Amburg氏やJamie Erlicht氏と手を組むことになると報じられている。
こうした人物の登用からは、AppleがNetflixやAmazonなど、既に地位を確立した企業に対する競争力強化を目指して、かなり力を入れてオリジナルのビデオコンテンツを推進しようとしている様子がうかがえる。同社のクリエイティブチームは、今後1年間でオリジナル番組に10億ドルを投じる予定だ。ただし、同じく25日に報じられた記事によると、同社は家族向けに適したコンテンツとなるように、「PG」のレーティングを維持するつもりだという。
Hunt氏は、直近ではChannel 4の最高クリエイティブ責任者を務め、BBCから引き継いだ家族向け人気番組「The Great British Bake Off」を同局で成功させた。その前は、BBC Oneで「刑事ジョン・ルーサー」や「SHERLOCK/シャーロック」などの番組を担当した。エジンバラ国際テレビジョンフェスティバルのChannel of the Year受賞に2度貢献した実績を持つ。
その素晴らしい実績が、Appleにとって魅力的に映ったのは間違いない。同社にとってオリジナル番組は、「Apple Music」といった他のサービスベースの製品とともにますます重要性を増している。「iPhone」の販売が鈍化する中、同社は2020年までに、「iTunes」やテレビアプリによる売上高を約500億ドルにまで倍増させたい考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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