「iPhone X」の予約受付が10月27日より開始される。本記事では、「iPhone X」と、既に発売中の「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」とでどれを購入しようか迷っている人のために、検討すべきポイントを紹介する。予算が最大の決め手という人なら、価格を吟味して、自分の予算で何が買えるのかを判断することになるだろう。
これら3機種(8、8 Plus、X)のすべてで、ストレージ容量は64Gバイトモデルと256Gバイトモデルの二者択一なので、コストの計算はかなり簡単だ。同じストレージ容量のSIMフリーモデルで比較すると、日本価格(税別)でiPhone 8と8 Plusの差は1万1000円、iPhone 8 PlusとiPhone Xの差は2万3000円である。
従って、コストで決めるのなら、iPhone 8 Plusより2万3000円、iPhone 8より3万4000円高い価格に見合うだけの価値がiPhone Xにあるか判断しなければならない。
ここではサイズに注目するが、これは非常に興味深い要素だ。iPhone 8は1334×750ピクセル解像度(326ppi)の4.7インチディスプレイを搭載する。8 Plusはそれよりも大きい1920×1080ピクセル解像度(401ppi)の5.5インチディスプレイを備える。
だがiPhone Xではどうだろうか。iPhone Xは2436×1125ピクセル解像度(458ppi)の5.8インチディスプレイを採用している。だが、このディスプレイのサイズは、必ずしも本体の大きさに連動しない。
これは非常に興味深い点である。iPhone 8 Plusの物理的なサイズは78.1mm×158.4mmである。より大型のディスプレイを搭載するiPhone Xの物理的なサイズは、iPhone 8 Plusよりかなり小さい。iPhone Xのサイズは70.9mm×143.6mmで、どちらかと言えば、67.3mm×138.4mmのiPhone 8(67.3mm×138.4mm)に近い。
言い換えると、できるだけ大きなディスプレイが欲しく、かつ本体サイズは小さめがよいという人には、iPhone Xが最適かもしれない。
iPhone Xのスクリーンの特徴はサイズだけではない。前述のとおり、ピクセル数も過去のモデルから大幅に増加している。
iPhone XはHDRスクリーンを搭載しており、これまでよりはるかに高いコントラストとカラー品質を提供する。Appleによると、iPhone 8 Plusのコントラスト比が1300:1なのに対し、iPhone Xは1,000,000:1だという。簡単に言うと、iPhone Xの方がよりくっきりとした鮮明な画像を表示できる。
iPhone Xは画素を照らす方法もほかと異なる。具体的には、OLED(有機発光ダイオード)を採用している。この技術も、より鮮やかなスクリーンの実現に貢献する。ほとんどのiPhone(と、ほとんどの非OLEDスマートフォン)では、LCD(液晶ディスプレイ)自体が発光するわけではない。その代わりに、サイドライトやバックライトを光源として使用する。
iPhone Xに搭載されているようなOLEDディスプレイでは、個々の画素が発光する。実質的に、iPhone Xは274万500個の超小型懐中電灯をスクリーンに内蔵しており、その1つ1つが光を発する。
OLEDにはLCDより優れている点が多数あるが、圧倒的に勝っているわけではない。だが、画質と解像度が高いスクリーンと、優れたカラー品質を重視する人にとって、iPhone Xはほかの機種より高くても購入する価値があるかもしれない。
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