iPhoneは世代が変わるたびに、前世代と比べて性能が大幅に向上したカメラを搭載してきた。「iPhone 7」のカメラは、「iPhone 6s」と比べて性能と画質が向上している。一方、「iPhone 7 Plus」では、背面カメラにデュアルレンズが追加された。
iPhone 8/8 Plusでも、画質が向上している。さらにiPhone 8 Plusでは、AR機能からヒントを得て、「ポートレートライティング」機能(ベータ版)も追加された。この機能は、背景と被写体を分離して、被写体用の新しい照明を動的に作り出す。実際の照明器具を使う必要はない。
ここで、ARKitの話も思い出してほしい。アプリが現実世界をより高度に表現できるようになるにつれて、写真ソフトウェアでも、以前よりはるかに多くのことが可能になっている。単色背景の写真が好きだという人なら、スマートフォンが自分の写真を理解し、それに基づいてどんな変化を写真で見せてくれるのかが楽しみになるはずだ。
米CNETはiPhone 7 PlusとiPhone 8 Plusのカメラで撮った写真を比較した。iPhone 8 Plusは7 Plusより優れている、というのがその結論だ。それは別に意外なことではない。それでは、iPhone Xはどうなのだろうか。
iPhone Xで大きく変わったのは、前面カメラだ。顔認識を実行する必要があるため、前面カメラの性能は大幅に向上している。Appleは「TrueDepth」という深度マッピング機能を追加した。基本的に、TrueDepthが搭載されたことで、前面カメラは画像の中にあるものをこれまでよりはるかに正確に理解し、その見た目を改善できるようになった。
自撮り用カメラを強化したものと考えるといいだろう。TrueDepthはほかのiPhoneを上回る柔軟性と機能性で、スマートな自撮り写真を作成できる機能を提供する。
iPhone Xの背面カメラは、iPhone 8 Plusとほぼ同じである。望遠レンズの絞り値は8 Plusがf/2.8なのに対して、iPhone Xはf/2.4なので、少しだけ多くの光を取り込むことができる。だが、背面カメラの相違点はそれだけである。
自撮りが好きな人は、iPhone Xを検討してもいいかもしれない。背面カメラでしか写真を撮らない人は、8 Plusの代わりにXを買っても、得られるものはそれほど多くない。
iPhone Xに搭載されている64ビットアーキテクチャの「A11 Bionic」チップ、ニューラルエンジン、組み込み型「M11」モーションコプロセッサは、iPhone 8および8 Plusと同じものだ。従って、差額を払ったからといって、より高速なプロセッサを得られるわけではない。
だが、8 Plusと比べて、iPhone Xは筐体が小さく、スクリーンが大きい。筐体が小さいにもかかわらず、スクリーン解像度でも上回っている。OLEDテクノロジが採用されているので、より高品質な画像も楽しめる。
前面カメラの性能も大幅に向上している。これは、自撮りが好きな人にとって大きなプラス要因だ。
さらに、これを利点と考えるか、欠点と考えるかは人それぞれだが、Face IDが搭載され、ホームボタンとTouch IDが廃止されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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