Appleとサムスンが再び裁判の場に戻ることになった。サムスンがスマートフォンに関する特許を侵害したとしてAppleに支払う賠償金の額を、改めて決定するためだ。
米最高裁判所は2016年12月、サムスンに対する以前の判決が不公平であったと判断し、この案件を連邦地方裁判所に差し戻して「製造物品」の定義を見直すよう命じていた。意匠権侵害に伴う賠償金額は、製品全体ではなく、意匠権侵害にあたる部分のみに基づいて算出してよいというのが最高裁の判断だった。
これを受け、米連邦地裁のLucy Koh判事は米国時間10月22日付けの命令書で、Appleとサムスンに対し、10月25日までに再審の日程を提案するよう求めた。ただし、Koh判事は両社が示談で解決することも促している。Koh氏は、Appleとサムスンが初めて法廷で争った2012年の裁判からこの件に関与しているため、同氏の名前に聞き覚えがある方もいるだろう。
米CNETが入手した命令書の中で、Koh氏は「当時の裁判における陪審説示は法律を正しく反映しておらず、その説示のために、対象の製造物品を(中略)スマートフォン全体ではなくその一部とするかどうかの検討が陪審員の間で行われなかったことで、サムスンに不利益が生じたと最高裁は判断した」と述べている。
サムスンは2012年の最初の判決で、10億ドル以上の賠償金をAppleに支払うよう命じられたが、その後4億ドルほどに減額されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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