通信販売の利用が増えた結果、再配達による負担が宅配業者の重荷になった。消費者としても、再配達を手配したり待ったりするのは手間がかかるため、宅配ボックスを設置する家庭が増えているようだ。宅配ボックス設置は再配達率を低減する、という調査結果も得られている。
海外でも留守宅への配達は問題になっているらしく、Wal-Mart StoresやAmazon.comは、留守宅の鍵を開けて荷物を家の中まで配送するサービスを検討しているそうだ。また、自動車メーカーのVolvo Carsは、乗用車のトランクを宅配ボックスに流用するアイデアを試験運用する。
そこで今回は、スマートフォンで管理するスマート宅配ボックス「LockBox」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
LockBoxは、外出中でも荷物を配達してもらえる宅配ボックス。解錠操作や暗証番号設定は、Bluetooth連携させたスマートフォンのアプリで管理できる。宅配業者の手を再配達で煩わさずに済み、玄関先に荷物を放置されることも防げる。
配達先が留守の場合、宅配業者はLockBoxアプリにそのLockBoxのIDを入力し、解錠を要求する。すると、ユーザーのスマートフォンには通知が表示され、外出先からでも遠隔操作で鍵を解除し、荷物を入れてもらえる。
宅配業者がLockBoxアプリを使っていなかったり、ユーザーが通知に気付かなかったりすることもあるだろう。そのような状況に備え、LockBoxは暗証番号入力でも解錠できる。例えば、通信販売で買い物する際、配達先の最後に「LockBoxの暗証番号は1234」などと書いておくと、配達時に対応してもらえるという。
LockBoxのサイズは75×40×30cm。最大で48×29.5×28cmの荷物が入る。電源は、単4形電池2本。これで、最大2万回の開閉が可能。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間12月10日まで。目標金額の2万5000ユーロに対し、記事執筆時点(日本時間10月18日16時)で集めた資金は1233ユーロ。キャンペーン期間はあと53日ある。
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