ニューヨークにいる米CNETのオーディオチームの同僚がGoogle Home Miniをもっと厳密にテストし、筆者と同様、感銘を受けていた。シニアアソシエイトエディターのTy Pendlebury記者は次のように述べている。
Google Home MiniとEcho Dotのどちらを買うべきか迷っていて、音質が優れている方を選びたいと考えている人がいるとしよう。われわれはこれら2つのデバイスの比較テストを行い、比較対象のBluetoothスピーカとして、Cambridge Soundworksの34.99ドルの「OontZ Angle 3 Plus」を加えた。各スピーカでロックやフォークの楽曲を再生したが、2つのスマートスピーカでは明らかにGoogle Home Miniが勝者だった。Echo Dotを音楽鑑賞に使用することもできるが、お勧めはしない。ボーカルはとげとげしく聞こえ、低音は存在しないかのようだった。音量もあまり大きくない。Google Home Miniの方が音楽再生時の音量が大きく、より滑らかに聞こえる。このサイズのデバイスにしては、低音もかなり豊かである。もちろん、ほかの製品を選んでもいいのなら、Google Home MiniもEcho Dotも使わないだろう。上述の3つの中で最も優れているのはOontZであり、音楽にふさわしい音で再生することができる。OontZは携帯可能で、ラインイン端子も備える。
Googleは、Chromecast Audioドングルを装着すれば、Google Home Miniはあらゆるスピーカにオーディオをキャストできるというだろう。しかし、それは少しばかり出し惜しみであるように筆者には感じられる。Echo Dotはシンプルな3.5mmの補助ケーブルやBluetoothを使って、外部スピーカに直接接続できるからだ。Google Home Miniはラインアウト端子を搭載しておらず、Bluetooth無線も入力信号を受信することしかできない。この点に関しては、Echo Dotの方が優れている。
Googleが今後、Bluetooth接続を可能にするソフトウェアアップデートによって、こうした点を改善しても、筆者は驚かない。特に、ホリデーショッピングシーズン中にGoogle Home MiniがEcho Dotに差を付けられたら、それが現実になる可能性は高い。もちろん、外部スピーカと直接接続できないことこそが、そもそもGoogle Home Miniの売れ行きに水を差す要因になり得るのだが。
言及しておくべき点は、ほかにもある。遠距離から音声を認識するGoogle Home Miniのマイクだ。筆者の行ったほぼすべてのテストで、Google Home MiniのマイクはEcho Dotと同じくらい正確に筆者の言っていることを聞き取った。いずれのスマートスピーカのマイクも静かな環境ではうまく機能したが、音楽再生中は、時折声を張り上げる必要があった。
1つ例外だったのが、どこまで小さな音を認識できるかを確かめる「リンボー」式テストだ。このテストで、筆者は室内の約20フィート(約6.1m)離れた場所から、声の音量を徐々に下げながら、それぞれのスピーカを起動しようと試みた。Echo DotはGoogle Home Miniよりかなり小さな声を認識することができた。ささいなことではあるが、声の小さい人はEcho Dotを選んだ方がいいかもしれない。
後編に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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