激しい批判を受けて、YouTubeは検索エンジンに変更を加え、メインストリームのニュース発行元の動画をより優先して表示することを選択した。ラスベガスで大勢の死傷者を出した銃乱射事件の後、陰謀論を拡散させていると批判されたことを受けたものだ。
YouTubeは変更を加えたことを米国時間10月5日に認めた。YouTubeによる正式発表の前に、The Wall Street Journal(WSJ)が今回の変更について報じていた。
少なくとも59人が死亡し、500人以上が負傷した1日の銃乱射事件の後、一部のYouTube動画が誤った情報を拡散した。WSJの報道によると、「las vegas shooting」(ラスベガス銃撃)で検索すると、複数の人間が発砲したとする動画が表示されたという。警察はこの説を否定している。
本稿執筆時点では、それと同じ検索を実行すると、Vox、Fox News、NBCの Today、USA Todayの動画がこの順番で提示された。
YouTubeの検索結果の修正は以前より計画されていたが、批判を受けて、展開が前倒しされた。YouTubeは世界最大の動画サイトで、毎月10億人以上のユーザーが訪問する。自動化されたシステムを使用しており、それが原因でトラブルに巻き込まれたのは今回が初めてではない。2017年に入って、YouTubeは広告主のボイコットにも直面した。YouTubeの広告技術によって、過激主義的で憎悪に満ちたコンテンツの隣に広告が掲載されたからだ。
ラスベガスでの銃乱射事件の後、親会社のGoogleも批判を浴びた。同社は、「トップニュース」セクションで事件に関する誤情報を拡散させたと報じられていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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