世界最大手の不動産サービス会社のCBREオランダ本社(アムステルダム)が、7月に「The Snowball Effect of Healthy Offices」(健康的なオフィスの雪だるま式効果)という興味深いレポートを報告した。オランダ東部オーファーアイセル州にあるトゥウェンテ大学との共同調査によるレポートで、健康的なオフィス環境とそこで働く人びとの効率の相関性を調べたものである。
調査はCBREアムステルダムオフィスで行われた。オフィスの中にヘルシースポットという空間を2つ設けて、以下の2つの項目で環境を変え、124人の従業員を7カ月間ほど追跡調査した。
そのほか、任意で参加できる健康関連・精神保健の3つのオプションも加えた。
従業員は、3グループに分けられた。
アクティビティトラッカーのほか、社内にビーコンセンサをつけて従業員が就業中にどれだけ移動するのかも調査。調査中は、2つのヘルシースポット、2つのそうでないスポット間の定期的な移動、チェックシートによるサーベイ、インタビュー、毎月のタスクパフォーマンステストなども行われた。
オフィスの環境改善は、理論上でも従業員の健康と能力を引き上げるものであるとしているが、その理論を裏付けるように、タスクパフォーマンスは、
の改善という結果が出た。またこのような職場環境、活動を通じて、自身の健康への自覚が育まれ、それは家庭でも生かされるようになるという。
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