Uberの新最高経営責任者(CEO)Dara Khosrowshahi氏は、前任のTravis Kalanick氏とは少し異なる対応をしているようだ。
ロンドン交通局(TfL)は現地時間9月22日、「企業責任の欠如」を理由にUberの営業免許を更新しないと発表した。配車サービスを展開するUberの営業免許は9月30日に失効する。Khosrowshahi氏は、これまでのUberのような強気な姿勢とは異なる融和的な態度を見せた。
Recodeによると、Khosrowshahi氏は従業員宛ての電子メールに、「衝動的には不当だと言いたいところかもしれないが、私が長い年月の間に学んだ教訓の1つに、変化は自らを省みることから生まれるというものがある」と記した。「したがって、われわれがどのようにしてここに至ったのかを分析することに価値がある。悪評は高くつくのだ」(Khosrowshahi氏)
Khosrowshahi氏は8月にCEOに就任した。Uberは数々のスキャンダルによって窮地に追い込まれていた。
TfLは22日、Uberの営業免許を更新しない理由について、Uberが免許保有に「不適格」であるためだと述べた。さらに、Uberの「やり方や振る舞いには、公共安全とセキュリティに影響する恐れのある多数の問題に関して企業責任の欠如がうかがえる」とした。
依然としてUberの企業文化の根底にあるのは、特に規制当局に対する強引な姿勢だが、Khosrowshahi氏は明らかに、ロンドンのこの状況を1つの事例に変えようとしている。
Khosrowshahi氏は従業員宛ての電子メールに「人々がわれわれをどう考えるかが非常に重要だ。特にわれわれのように世界で事業を展開する場合は、世界のある地域での行動が別の地域に深刻な影響を及ぼす可能性がある」と記した。
UberはTfLの決定に21日以内に不服を申し立てることができ、最終的な判断が下るまで営業を継続できる。Uberは不服を申し立てるつもりだとKhosrowshahi氏は述べた。
Khosrowshahi氏は「今後は、なすことすべてにおいて誠実に行動すること、そしてわれわれが事業を展開するすべての都市に対してより良いパートナーになる方法を学ぶことが不可欠だ」と記した。「それは、われわれの主義を捨て去るという意味ではなく、TfLの決定にはしっかりと不服を申し立てるつもりだが、われわれの行動と振る舞いを通して信頼を築くということだ」(Khosrowshahi氏)
米CNETはUberにコメントを求めたが、返答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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