インドの首相が、500ルピーと1000ルピーの2種類の紙幣(それぞれ約7ドルおよび15ドルに相当)を廃止したのは2016年のことだ。この決定は国中を驚かせ、国民は慌ててデジタル決済に目を向けるようになった。そして今、Googleがその流れに乗ろうとしている。
Googleは米国時間9月18日、インド市場向けの新しいデジタル決済アプリ「Tez」をリリースした。このアプリは英語とインド国内で使用されている7つの言語に対応し、「Android」と「iOS」の両方のプラットフォームで利用できる。
Tezは、「Apple Pay」「Android Pay」「Samsung Pay」と同じように、ユーザーの銀行口座と紐付けされる。ユーザーはTezを使って、送金をしたり、支払いを受けたり、買い物の代金を支払ったりできる。
Googleは、Tezがインド専用に作られたアプリあることをTezのサイトで明らかにしている。このことは、人口が多く、ハイテクの中心地として急成長しているインドの重要性が拡大している事実を示すものだ。Googleはかつて、インドのEコマース業界が2020年までに1000億ドルの価値を生み出すと予測していた。
インドでは2016年にデジタルウォレットやデジタル決済のアプリが普及。国内の企業が開発した「Paytm」は、2017年3月にユーザー数が2億人を超えた。サムスンもこの流れに乗ろうと、デジタルウォレットのSamsung Payを同じ3月にインドでリリースしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス