メルセデス・ベンツ、2022年には全車種でEV/HVが選択可能--欧州で進む電気化

 Daimlerは、同社の自動車ブランド「Mercedes-Benz」の全車種について、2022年までに電気自動車(EV)モデルまたはハイブリッド車(HV)モデルを設定すると発表した。


全車種にEV/HVモデルを設定へ(出典:Daimler)

 この発表は、ドイツのフランクフルトで開催される自動車ショー「International Motor Show(IAA)」に向けたもの。Daimlerは、Mercedes-Benz全車種で電動自動車オプション設定という目標への実現性を示すため、以下のコンセプトカー4台を披露した。

  • 「Mercedes-AMG Project ONE」:レーシングカーのF1用エンジンをベースにするHV
  • 「smart vision EQ fortwo」:2人乗りの自動運転EV
  • 「Concept EQA」:初の完全電気化されたコンパクトEV
  • 「Mercedes-Benz GLC F-CELL」:量産向けの燃料電池車

左上から時計回りにProject ONE、EQ fortwo、GLC F-CELL、EQA(出典:Daimler)

 なお、米CNETの報道によると、2017年のIAAはEVに席巻されており、「フランクフルトのモーターショー会場では展示フロアのようすから、ガソリン(化石燃料)車が退場し、EVが入場する状況と判断できる」とした。自動車メーカー各社も揃って全ラインナップで電気化を表明しており、Volvoは2019年までに、Jaguar Land Roverは2020年までに達成させる計画という。また、BMWは2025年までにEVを25車種発売する予定だそうだ。

 ほかにも、Volkswagen(VW)が2030年までにグループ全体で約300種類以上あるモデルのすべてにEVまたはプラグインハイブリッド車(PHV)を設定するとしている。

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