ASUSはベルリンで現地時間9月1日から開催される家電見本市「IFA 2017」に先駆けたプレスイベントで、PCやコンポーネント、周辺機器の新製品やアップデート版を多数発表した。同社が出し惜しみをしたと非難する人は誰もいないはずだ。
ASUSが発表した同社ノートPCのアップデートの多くは、現行モデルをIntelの新しい第8世代の「Core i」シリーズプロセッサ(「Kaby Lake R」)にアップグレードしただけのものだ。それには世界最薄の2in1ノートPC「ZenBook Flip S」も含まれる。ZenBook Flip Sは世界で最も軽い2in1の1つでもある。IFA 2017では、それに加えて、全く新しい「ZenBook Flip 14」(UX461)も発表された。ASUSによると、ZenBook Flip 14は世界最薄のディスクリートグラフィックス搭載2in1ノートPCだという。この端末は厚さわずか13.9mmで、重さもたったの1.4kgであるにもかかわらず、第8世代の「Core i7」クアッドコアCPU、16Gバイトのメモリ、NVIDIAの「GeForce MX150」グラフィックス、512GバイトのPCIe x4 SSDを搭載する。
「ZenBook Flip 15」(UX561)はNVIDIAの「GeForce GTX 1050」GPU、最大2テラバイトのHDDと512GバイトのSSDを採用することで、Flip 14の性能をさらに高めたモデルだ。ZenBook Flip 14/15はいずれも「NanoEdge」ディスプレイを搭載する。これは、画面のフレームが極めて薄いことを意味するASUSの造語だ。Flip 14はフルHDタッチスクリーンを搭載するのに対し、Flip 15では、フルHDと4K UHD解像度のいずれかを選択できる。価格や販売情報は発表されなかったが、ASUSのサイトで、これらの端末に関する詳細情報を確認できるほか、メンバー登録をして最新情報を受け取ることも可能だ。
Intelによると、第8世代のCore iシリーズCPUは、第7世代と比べて性能が最大40%向上しているという。この性能向上により、いくつかの仮想現実体験の実現が可能になる。
その目標に向かって、ASUSは「Windows Mixed Reality」ヘッドセット市場向けの製品も発表した。競合製品と同様、ASUSのヘッドセットも400g以下と軽量で、装着者の鼻や頬に負担がかからない構造になっている。さらに、本体の前面に搭載された2つのトラッキングカメラと「6DoF」(six degrees of freedom)位置トラッキングによるインサイドアウトトラッキング方式を採用している。つまり、壁や机へのセンサ取り付けは不要で、ユーザーはすぐに使用を開始できる。この製品についても、米国での価格や販売情報は発表されなかったが、欧州での販売価格は449ユーロだ。高めの価格設定だが、これにはコントローラも含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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