英国の運輸省および高速道路管理局は、政府主導の自動運転トラック隊列走行テストを高速道路で実施すると発表した。テストは3フェーズに分かれており、主要な高速道路上で2018年中に第1段階の試験を実施する計画。
試験する隊列走行は、先頭車両を追いかけるように別の車両が自動走行するもので、プラトーニングと呼ばれる。英国政府の試験では、最大3台の貨物トラックで隊列を構成。先頭車両はドライバーが手動運転し、アクセルおよびブレーキ、ハンドルなどが自動制御された車両が追従する。ただし、後続車両にも念のためドライバーが乗車する。
プラトーニングすると、先頭車両が風よけになり、後続車両は走行時に受ける風の抵抗が軽減される。そのため、燃料の消費量が減って経済的なメリットにつながるうえ、排出ガスを減らす効果も期待できるという。
なお、英国政府は走行テストを担当する英国交通研究所(Transport Research Laboratory:TRL)に810万ポンドの資金を提供する。
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