Googleから派生した自動運転技術企業のWaymoが先ごろ、運転者や同乗者を危険にさらすことなく車体を軟化させる技術に関して、米国特許商標庁(USPTO)から特許を取得した。
特許書類には、「引張部材」を工夫することで車両表面の剛性を変化させられるようにする方法が記述されている。そのような部材としては、ケーブル材や棒材などが考えられる。センサが何らかの物体や障害、歩行者の可能性があるものを検知または予測した場合、これらの部材が反応して張力を変更する仕組みだ。
「車両が衝突の可能性を認識すると、それに反応して、1つ以上の引張部材にかかる張力を変更し、車体表面の剛性を変化させる」と特許書類には書かれている。
車両に組み込まれたプロセッサとセンサが、潜在的な障害物を検知し、その物体と車両が衝突するかどうかを判断する。
衝突が予想された場合には、引張部材の切断や解放、弛緩によって、ボンネットやバンパー、サイドパネルなど、車体の1カ所以上を軟化させる。これによって表面の剛性が低下し、衝突による潜在的な被害を抑える。
衝突する物体が車であれば、車体は張力を保つが、障害物が自転車に乗っている人や歩行者、動物である場合は、張力を弱める。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」