ソニー銀行は8月8日、国内銀行初の投資型クラウドファンディングプラットフォーム「Sony Bank GATE」の運営を開始した。
投資型クラウドファンディングは、スタートアップ企業と投資家をインターネット上で結び、多数のユーザーから少額ずつ資金を集めるのが特徴。家計の金融資産を成長産業に振り向けるための施策としても注目されているという。金銭のリターンを伴わない寄付型や購入型のクラウドファンディングと異なり、金融商品取引法などの規制対象として健全な発展に向けた法整備が進められたことも受け、今回のサービス提供に至ったという。
Sony Bank GATEでは、ソニー銀行口座を持つ満20歳以上のユーザーであれば、資金が必要な企業向けに組成されたファンドに投資可能。出資の対価は、事業の売上高に一定の割合を乗じた分配金が受け取れる。出資金は償還されないが、事業計画の売上高が達成されたときは出資金相当額を上回る分配を実施する。なお、同行は事業内容の事前審査やファンドの募集を手がけるが、ファンドの分配を保証するものではないとしている。
同社では、「顔の見える新しい形の資産運用×挑戦企業への共感・応援」というコンセプトに基づき、経営者の思いや事業の詳細・進捗状況などといった情報開示も積極的に実施。新ビジネスの創出も視野に、新たな資産運用の選択肢として提案していくという。
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