ミクシィは8月8日、2018年3月期第1四半期(2017年4月1日~2017年6月30日)の連結業績を発表した。売上高は482億2900万円(前年同期比で1.9%増)、営業利益は202億900万円(同0.4%増)、経常利益は201億3000万円(同0.8%増)、純利益は137億1300万円(同1%増)となった。
前年同期比ではほぼ同水準となったが、四半期ベースで見ると、前四半期は売上高641億7100万円、営業利益324億9700万円、経常利益324億100万円、純利益210億300万円であったため、減収減益となっている。
主力タイトルであるスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」(モンスト)を擁するエンターテインメント事業の売上高は449億8100万円(前年同期比2.2%増)で、セグメント利益は210億8100万円(同1.2%減)。前四半期から見ると売上高については159億1700万円減となっている。
ミクシィ代表取締役社長の森田仁基氏は、モンスターストライクのイベントや周年記念、年末年始にあたる第3四半期と第4四半期は数字が伸びやすい傾向があるため、第1四半期は通常の水準に戻る傾向があるとの見方を示し「特に心配はしていない」とした。
エンターテインメント事業の戦略では、モンスターストライクにおけるユーザー還元施策、アニメや動画コンテンツ、マーチャンダイジングといったゲーム内外の領域の拡大とあわせて、新規タイトルの創出も掲げている。6月には新作タイトル「ファイトリーグ」を配信した。森田氏は率直に「楽しんでいるユーザーは多いが、ゲームを続けるモチベーションの設計、UI、運用面での課題がある」とし、秋ごろをめどに改修を行い、その動向を見て大型のプロモーション展開を図っていく考えを示した。
SNS「mixi」や傘下のフンザが運営する「チケットキャンプ」などを擁するメディアプラットフォーム事業は売上高は32億4700万円(前年同期比2.2%減)で、セグメント利益は8億1700万円(同168.7%増)。利益の増加要因はミューズコーが連結対象から外れたことと、チケットキャンプの伸長を挙げた。なお売上高は前四半期から2500万円減となっている。それぞれが安定した推移をしているなか、minimo(ミニモ)や家族アルバム「みてね」、ノハナなどが徐々に伸びを見せつつあるとし、これらのサービスも伸ばしていく考えを示した。
2018年度3月期通期の業績予想に変更はなく、売上高2000億円、営業利益と経常利益はそれぞれ700億円、純利益は480億円を見込む。森田氏は「今は話せる段階ではないが、新しい事業展開、モンスト内外での新しい施策も仕込んでいる。第2四半期、第3四半期にかけて順次発表させていただき、充実した2018年度3月期にする」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス