[ブックレビュー]数字が読めないからの脱出--「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細:Kindle版 / 351ページ / 日経BP社 / 著者:シバタナオキ / 発売日:2017/07/13
内容:決算と聞くと「数字は苦手」と尻込みする人は多いだろう。しかしそんな思いを根底から覆すような決算書が読める書籍が登場した。決算が読み解けると、さらにその先がわかるようになる。これまでにはない新しいスタイルの決算書を読み解ける本が登場した。

 決算書を読めるようになる本は、もちろんこれまでにも数多く出版されているが、小説を読むように読み進めていける本は初めてだ。まさに今、この時点で気になる数々の企業の決算から、これほど面白いことが読み取れるのかと、わくわくしてくる。本書のそこかしこで、著者が「決算からはこんなことが分かるんだよ。ほんとに面白いんだよ!」と興奮しているのが伝わってくるからだろう。

 たとえば、ショッピングサイトのZOZOTOWNの「ツケ払い」について。筆者はZOZOTOWNのユーザーだが、この「ツケ払い」という文字は、いや応なしに目に入ってくるので気になってはいた。だが、このシステムがいかに面白く優れているのか、それがどのように売上に貢献するものかは、本書を読むまで想像もしていなかった。ファイナンス系のPayPal、おなじみのAmazonやYahoo!ショッピングなどといった有名な企業の決算や、最近ではその存在感を増しているMVNOと携帯各社の決算のほか、MicrosoftによるLinkedInの買収などといったM&Aの話まで、非常に興味深い話が続く。

 数字が苦手で「決算」と聞くと尻込みしたくなる人でも、とりあえず、10ページも読んでみれば、続きが気になって、読まずにはいられなくなるはずだ。そして、読み終わる頃には、苦手意識が少し解消されているだろう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加