バンダイナムコエンターテインメントは、7月14日にオープンしたVRエンターテインメント施設「VR ZONE SHINJUKU」のメディア向け内覧会を7月12日に実施。そこに導入される新作VRアクティビティのうち、「ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波」と「釣りVR GIJIESTA」の体験レポートをお届けする。
VR ZONE SHINJUKUは、2016年にお台場にて運営していた「VR ZONE Project i Can」の流れをくむVRアクティビティ施設。新宿・歌舞伎町TOKYU MILANO跡地に約1100坪規模、2階建ての構成で開設した、国内でも大型のVR体験施設となる。お台場でも人気が高かった「極限度胸試し 高所恐怖SHOW」「ガンダムVR ダイバ強襲」「VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」を再度設置しているほか、多数の新作も導入する。
新作については、これまでも自らエヴァに搭乗して使徒と戦闘を行う「エヴァンゲリオンVR The 魂の座」(一部)、リアルなマリオカートが体験できる「マリオカートアーケードグランプリVR」、自転車型の専用筐体でペダルをこぎながらグライダーを操作し空の旅が楽しめる「極限度胸試しハネチャリ」を事前に公開していた。内覧会ではそれ以外の新作も試遊可能となっており、そのなかから2つを紹介する。
バンナム、VR ZONE SHINJUKUに「エヴァンゲリオンVR」--エヴァの搭乗を疑似体験
リアル過ぎるマリオカート、空を滑空する度胸試し--「VR ZONE SHINJUKU」新作を体験
写真で見るVR施設「VR ZONE SHINJUKU」--プロジェクションマッピングもふんだんに活用
ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波は、ドラゴンボールに登場する「かめはめ波」をVR空間内でリアルに撃つことができるというものだ。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)型VRゴーグルやヘッドホンのほか、体の動きを感知する必要もあってか、グローブやスリッパには専用デバイスが取り付けられている。またプレーヤーが立った先には空気を送り込んで体感度合を増す装置も設置されている。
身長の計測やキャリブレーションが行われたのちに、VR空間に悟空が登場し、はじめは気弾を撃つ練習から開始。片方の手のひらを前に押し出すようにすると、VR空間で気弾が発射。練習用の的をめがけて撃つ形となっている。
そのあと瞬間移動によって開けた場所に移動し、かめはめ波の練習となる。腰を落とし、両手の手のひらを上向きにして拳を握り気を溜める。そこから上下に重ね合わせ、右足を一歩引き腰の横から後ろあたりにもっていき、さらに気を溜めて大きくなったところで素早く突き出すと、かめはめ波が発射する。途中で動作を止めると発射できず、タイミングが早すぎても遅すぎてもうまくいかないようになっている。言葉での説明ではややこしく感じるかもしれないが、漫画やアニメでよく見たであろう動作をすれば大丈夫だ。
率直に驚いた場面は、気を集めようと手のひらを上に向け、全身を気で包むところ。足元からの振動と風によって、本当に気を溜めてオーラをまとっているような感覚になれる。そこでは思わず「おおお」と声が出てしまうほどだ。一方で気弾やかめはめ波をねらった方向に撃つのはやや難しい。筆者がねらった方向にまっすぐ腕を伸ばしたつもりでも、実際にはそうなっていなかったようで、あさっての方向に飛んでいく場面も多かった。コツをつかむとねらった方向に飛んでいき、かめはめ波の場合は地面がえぐれ、向こうの山が吹き飛ぶ。そうした光景は素直に気持ちがいい。ちなみにかめはめ波の指導の際には、プレーヤーによって悟空のほか、ピッコロやベジータ、クリリンが登場するという。
一通り撃ち方の練習が終わると、最大4人までの対戦も楽しめる。シンプルに相手の方向をめがけて気弾やかめはめ波を撃つというもの。筆者のときには、かめはめ波を構えている合間に、向こう側からのかめはめ波が直撃してしまうシーンがあり、そうなると一定時間動けなくなってしまう。率直に、かめはめ波が迫ってくるのは身がすくむ怖さを感じた次第だ。
内覧会では体験できなかったが、ドラゴンボールの作中で回復作用を持つ「仙豆」に見立てた「VR仙豆」を別売しており、それを購入し実際に食べると、VR空間で体力を回復する体験も味わえるという。
とかく、気をためたときの感覚からして「すごい」と思えるもので、さらにかめはめ波を撃って山を吹き飛ばし地面がえぐれる光景を目の当たりにしたときは、パワーのすごさを素直に感じられた。うまく撃つためのコツは必要かもしれないが、何度でも“修行”したいと感じた次第だ。また、恥ずかしがらずに「かーめーはーめー波ー!!」と口で言いながら動作をして撃った方が、単純になりきり度合いがアップするだけではなく、適切な気の大きさでタイミングよく撃ちやすいようにも思えた。遠慮せずに大きな声と動作で臨むと、より楽しめるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス