Microsoftは米国時間7月11日、「Windows Phone 8.1」のサポートを終了することを明らかにした。Windows Phone 8.1は、問題を抱えたモバイルOS「Windows Phone」へのアップデートの中でも特に大規模なアップデートだった。
以前から悪い兆しはあった。Windows Phoneについては、2年間にわたり意味のあるアップデートも新製品もなかったからだ。Microsoftは今後も8.1の後継である「Windows 10 Mobile」のサポートを継続するが、今回の動きでMicrosoftにとって残念な結果がまた1つ増えたことになる。Microsoftはスマートフォン市場で存在感を高めようと必死の努力を続けているが、この市場では「iPhone」と、GoogleのOS「Android」を搭載するスマートフォンが優勢だ。
Windows Phone 8.1はWindows Phoneの第4のアップデートで、同スマートフォンにデジタルアシスタントの「Cortana」を導入した。「Nokia Lumia 930」などハイエンドのデバイスがこの新機能を搭載したほか、HTC、Acer、Alcatel-Lucent(当時)などの企業も同OSを搭載する製品を提供した。
しかし、Windows Phone 8.1搭載スマートフォンに対応するアプリは不足していた。このOSはPC版の「Windows」と同じような独特のタイルベースのユーザーインターフェースを備えていたが、それに消費者も大きな関心を示さなかった。Windows 10 Mobileのアップデートでも大きく改善されたとは言い難く、デバイスメーカー各社による採用はごくわずかな例にとどまっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」