ビジョンの3つ目が、近年LINEが最も注力しているAIだ。同社が開発したクラウドAIプラットフォーム「Clova」を搭載した初の音声認識スピーカ「WAVE(ウェーブ)」を秋に1万5000円で販売することを発表。これに先駆けて、機能を限定した先行モデルを夏に1万円で販売する予定。
WAVEは、自宅での使用を想定しており、会話をしながら音楽再生やカレンダー、To-Do管理などの機能を呼び出したり、ニュース、天気などの生活に必要な情報を教えてもらったりすることができる。赤外線コントローラーに対応する家電のオンオフ操作をすることも可能だ。もちろん、LINEのトークメッセージを読み上げたり、返信したりすることもできる。
Clova搭載デバイスはその後も追加していく予定で、LINEのキャラクターをモチーフとした持ち運べるスマートスピーカー「CHAMP」やスマートディスプレイ「FACE」も開発中だという。さらに、ソニーモバイルコミュニケーションズが2017年に参考展示した、耳に装着してハンズフリーで音声コミュニケーションができる「Xperia Ear Open-style」との連携や、ヤマハが持つ歌声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」と連携した、AIによる新たな楽曲創作なども進めるとしている。
このほか、トヨタ自動車とClovaについて連携し、車載機器とスマートフォンアプリの連携規格「SDL」(Smart Device Link)を活用した協業の可能性を検討することを発表。また、ファミリーマートと伊藤忠商事が取り組む次世代コンビニにおいて、ClovaやLINEの各種サービスを連携させ、新製品や新サービスを共同開発することも発表した。
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