Facebook Artificial Intelligence Research(FAIR)の研究者らは米国時間6月14日付けのブログ記事で、交渉ができる人工知能(AI)モデルを開発したことを明らかにした。これをダイアログエージェントと呼んでいる。FAIRは、約6カ月間にわたるプロジェクトの研究成果であるダイアログエージェントのオープンソースコードを公開するとともに、論文を発表している。
友人とレストランを選ぶにしても、どの映画を見るかを決めるにしても、交渉こそが生活における基本的要素だというのがその概念だ。しかし、現行のチャットボットは、複雑な問題には対応できない。最先端機能といっても、レストラン予約や、限られた範囲の短い会話といった簡単なタスクが限界だ。
FAIRは、ダイアログエージェントをいかにして人間のように動作させるかという問題に取り組んだ。つまり、異なる目的を伴う状況に遭遇して、最終的に妥協に達するという動作だ。
この取り組みは、ユーザーにチャットボットを利用してもらうためのFacebookのより広範な取り組みの一環だ。最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は2016年の同社開発者会議で、製品を注文したりカスタマーサービスに支援を求めたりといった、企業とのやり取りにボットを利用するシナリオについて詳しく説明した。Facebook、Google、Appleなどの大手IT企業が、将来のパーソナルデジタルアシスタントの構築に力を入れているが、現時点ではまだ必要なスキルに欠けた状態にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス