Uberの最高経営責任者(CEO)Travis Kalanick氏が、近く同社を経営するその職務から一時的に離れる可能性がある。Uberは苦境に立たされている。
Reutersによると、米国時間6月11日に開かれた取締役会会合の議題の1つに、Kalanick氏の休職が挙がっているという。取締役会は、社内のセクハラに関する調査の結果を受け、Uberの経営体制の一新についても議論する予定だという。Reutersが事情をよく知る匿名情報筋の話として報じた。
11日の会合は、多くの問題を抱える同社にとって転機となる可能性がある。Uberはこの数カ月間、多数のスキャンダルや幹部流出に見舞われている。
Uberは6日、ハラスメントなどの疑惑に関する社内調査の一環として20人以上の従業員を解雇したと報じられた。さらに米国の元司法長官であるEric Holder氏の主導の下でも社内調査が実施されている。この調査の結果は、Holder氏による勧告という形で提示される予定で、全社会議後、13日に公開される可能性がある。
Uberの取締役会は11日の会合で、Holder氏の法律事務所が勧告する社内ポリシーと経営体制の変更について検討する見通しだとReutersは報じた。取締役員のArianna Huffington氏は7日、Uberはまもなく「経営陣の再編」を実施する可能性があると述べたが、詳細は語らなかった。
再編の一環として、Kalanick氏の腹心の1人が去る可能性がある。The Wall Street Journalによると、Uberの最高事業責任者であるEmil Michael氏が12日に、辞任を発表する予定だという。Michael氏は2013年、ソーシャルアナリティクス企業KloutからUberに移籍し、M&AなどのUberのビジネス戦略を監督してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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