若者たちにとって、ソーシャルメディアはいつでもどこでもアクセスできるサービスだ。だが、こうした交流がマイナスの副作用を引き起こしているのかもしれない。
英国の王立公衆衛生協会が、「Young Health Movement」(若者の健康に関する動向)というキャンペーンの一環として、「#StatusOfMind」(心の状態)というレポートを公開し、5種類のソーシャルネットワークが心の健康に及ぼす影響を調べた結果を発表した。その内容が米国時間5月23日、CBS Newsによって報じられている。
この研究では、若者の心の健康にとって最も有害なSNSがInstagramであることが明らかになった。その次はSnapchatで、以下、Facebook、Twitter、YouTubeという順になっている。
この調査は、英国全土に住む14歳から24歳までの若者1500人弱を対象に、ソーシャルプラットフォームの影響を追跡したものだ。具体的には、心の支え、身体へのイメージ、いじめなど、健康と幸福感を左右するいくつかの要素に、これらのソーシャルプラットフォームが及ぼす影響を調査した。
同協会の最高責任者を務めるShirley Cramer氏によれば、InstagramとSnapchatが悪影響を生み出す原因は、この2つのSNSが画像をメインに据えたサービスであることによるのではないかという。そのため、「若者の劣等感や不安な気持ちを駆り立てている可能性がある」と同氏は指摘した。
米CNETはこのレポートについてFacebook(Instagramの親会社)とSnap(Snapchatの運営会社)にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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