Googleは「Android」OSを、スマートフォンだけでなく、自動車に直接搭載する。
同社は米国時間5月15日、AudiおよびVolvoと提携して、Androidベースのインフォテインメントシステムを両社の次世代自動車に搭載すると発表した。
「つまり、自動車に組み込まれたインフォテインメントシステムで、エアコン、サンルーフ、ウィンドウを制御したり、『Googleマップ』で近くのレストランを検索したり、『Spotify』や『NPR』を聞いたり、あるいはただ『Google Assistant』に助けを求めたりといったことが、スマートフォンを携帯していなくてもできるようになる」と、Android製品マネージャーを務めるHaris Ramic氏は発表の中で記した。
この新システムは、カリフォルニア州マウンテンビューで今週開催される年次開発者会議Google I/Oでプレビュー公開される予定だ。
Googleは、ナビゲーション、オーディオストリーミング、通信のサービスを運転者に提供することを特に目的とした「Android Auto」というアプリを提供しているが、今回の新しい提携は、その範囲を超える取り組みだ。3年前にリリースされたAndroid Autoは現在、300の車種とアフターマーケットステレオに対応している。
Android OSを自動車にも拡大することで、Googleは、急速な増加が期待されるコネクテッドデバイスから収益を得る上でより有利な位置に立つことができる。2017年に入ってCiscoが公開した報告書によると、マシン間接続(自動車を含む)は、2021年までに総モバイル接続の29%(33億件)を占める見込みだという。2016年には5%だったこの種類の接続は、最も成長著しいモバイル接続となる。
Volvoは発表の中で、(Androidを基盤OSとして使用することにより)「開発のスピードと柔軟性が増し、顧客は車内のコネクテッド体験をパーソナライズできるようになる」と述べた。新しいAndroidベースのシステムは、2年以内にVolvoの新型車種に提供される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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