サムスンは2016年にHARMAN Internationalの買収を発表した後、自動運転車を最優先課題の1つにすると述べていた。そして今、同社はその約束を果たそうとしているようだ。
サムスンは韓国政府から、公道で自動運転車を試験する許可を得たとThe Korea Heraldが報じた。韓国の国土交通部は、これまでに同様の許可を約20件発行しており、その第1号はHyundai(現代自動車)に与えられている。
実際、Hyundaiはサムスンの試験にも関与するようだ。サムスンはHyundai製の車両に、自社のセンサやモジュールのほか、車が悪天候など特定の状況にどう対応すべきかを「学ぶ」のに役立つ、強力な人工知能(AI)と学習技術を搭載して試験するという。これを実現するうえで、サムスンはHARMANの一部ノウハウを利用する可能性が高い。
既存の車両に自動運転技術を搭載するやり方は、自動運転を可能にするハードウェアを開発し、それを自動車メーカーに販売することのみを目指すサプライヤーにとっては一般的なアプローチだ。たとえばDelphi Automotiveは、自社の技術開発に1台のAudi「SQ5」を用いており、WaymoはChryslerのミニバン「Pacifica」を多数使用している。
サムスンの開発にHyundaiの車両が使われる一方で、Hyundaiも独自のソリューションを開発中だ。Hyundaiはすでに「Ioniq」ベースの自動運転コンセプトカーを製作し、いくつかのモーターショーで披露している。この車は、自動運転用ハードウェアの大半が既存のボディパネル内に収められており、外観が普通の自動車と驚くほど変わらない。「高校生の科学プロジェクト」に見えるのを避けたいからだと、Hyundaiは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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