サムスンは、HARMAN Internationalを買収することで両社が合意したと発表した。HARMANは、JBL、Harman/Kardon、Revel、Mark Levinsonといったブランドを通じて車載用オーディオシステムを販売しており、サムスンはわずか80億ドルという金額でこれらを手に入れることになる。
サムスンにとって、HARMANの買収は国外企業の取得としては最大規模の案件だと、Reutersは報じている。HARMANは家庭用オーディオシステムも手がけているが、自動車向け製品が売上高のおよそ3分の2を占めている。そのHARMANを、サムスンは現金で1株あたり112ドル(合計でおよそ80億ドル)という非常に低い価格で買収することになった。
しかし、それだけではない。HARMANの自動化技術への取り組みはコネクテッドカーの分野にも及んでいる。サムスンはインフォテインメントやOTAアップデート、そのほかのテレマティクスを含むHARMANの技術的な強みを活用するだろう。それを、サムスンの5Gモバイル接続やディスプレイ技術への取り組みと合わせると、インフォテインメントだけに留まらない明るい未来が見えてくる。
誰もが認識しているが無視していることもある。自律技術だ。HARMANの買収によって、自律走行車の発売に向けた取り組みをより円滑に進められるようになるとサムスンは考えている。ただし、サムスンもHARMANもそれぞれのプレスリリースで、そのことを詳しく説明してはいない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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