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Twitterに蔓延するスパムボットの実態--なぜ撲滅できないのか - (page 2)

Zack Whittaker (ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2017年05月11日 07時30分
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 Ciocoiuが関与する活動のうち少なくとも1つに、Nautell CapitalとTralox Overseasが所有するウェブサイトが関わっている。両社ともキプロスに拠点を置く企業だが、実際は同一の企業であると思われる。設立日も同じなら会計士も同じだからだ。それぞれ数百ずつのドメインを所有しており、考えられる限りのあらゆる性的嗜好の持ち主に向けた出会い系ポップアップサイトをホスティングしている。

 両社のサイトは偽サイト、あるいは登録料金を請求する詐欺サイトとして何度も非難されてきた。Nautellは先ごろ、米国内外の団体とともにさまざまなサイトで構成される複雑なサイトを作成し、事業の実態を「不正に隠ぺいする手段」に利用したとして、脅喝の容疑で告訴されたが、Nautellに対する訴えは最終的に取り下げられている。

 監視を始めてから1週間、Twitterにボットとして報告したにもかかわらず、偽アカウントの活動は続いていた。

 Twitterも手いっぱいなのだ。Ciocoiuにしても、無数にいるスパマーや、システムの不正利用者の1人にすぎない。

 だからといって、Twitterの偽フォロワー対策が不十分であることについて各方面から続いている批判を止められるわけではない。2017年に公開されたデータによると、偽アカウントは全アカウントの15%にも達するという。

 ボットアカウントの多くは無害なものだ。イベントやトピックを監視して、フォロワーの役に立つ情報を提供するボットもある。滑稽で一風変わったボットもあり、たとえば@everywordは、英語に存在するあらゆる単語を体系的に発信するボットだ。一見すると無意味な作業であり、完了までに7年かかったが、カルト的な人気で7万1000以上のフォロワーを獲得した。

 だが、一部のボットは悪質で、なかには人心を惑わせようとするものもある。2016年の米国大統領選挙では、ボットと偽アカウントが有力候補2人についての挑発的な発言を発信していた。もっとも、その大半はTrump氏を勝たせようとするツイートだった。

 大きな疑問は、その動機だ。ボット運用の目的が金儲けとは限らない。権力や影響力、プロパガンダが目的の場合もある。

 @InternetReviewを立ち上げたインターネットストラテジストMargarita Noriega氏に電話で聞いてみたところ、ボットは一般に考えられている以上にビジネスの世界で広がっているのだと説明してくれた。

 「よくあることだ」。Noriega氏は4月中旬の電話インタビューでこう語った。企業は事業拡大のための投資と開発を検討する前に、ソーシャルネットワークでの支持に頼るようになっており、一般にはそのすべてが最終的に同じ目的を果たすことになるという。90%前後は偽のエンゲージメントを生み出すことであり、残り10%は隠れみのにすることだ。

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