ソニーは4月10日、より紙らしさを追求した電子ペーパー「DPT-RP1」を発売した。高解像度電子ペーパーディスプレイを搭載した世界最薄最軽量のデジタル端末になる。発売は6月5日。想定税別価格は8万円前後になる。
A4サイズ相当となる13.3インチで、解像度は1650×2200ピクセル。16Gバイト(使用可能領域は11Gバイト)の内蔵メモリに、約1万ファイルの電子文書をPDF形式で保存できる。
ソニーは2013年に、電子ペーパー「DPT-S1」を発売。現在、大学教員や医師、税理士や弁護士など、大量の紙を扱う職業の人に活用されているという。2代目となるDPT-RP1は、紙のような使い勝手を追求。重さを約349g(S1は約358g)まで軽量化したほか、ページ送りの速度を最大約2倍にまで高めた。
ディスプレイ面は、書きやすさと読みやすさを考慮して、シンプルで段差のないフラットなデザインを採用。ホームボタンとマイクロUSB端子は書き込みの際に手が触れないようにディスプレイ上部に配置することで、画面の端でもスムーズに書き込める。
独自開発のノンスリップパネルを採用することで、ペン先の滑りを抑え、適度な抵抗感を再現。より紙に近い書き心地を実現したという。本機では、2種類の芯から好みの書き味を選択可能。ペン先と描画位置のズレが少なく、ペンの動きに対する遅延も少ないため、違和感なく手書きができるとしている。
Wi-Fi、Bluetoothのワイヤレス通信機能も備え、PCアプリ「Digital Paper App」を使えば、本機とPCの間でのファイルの転送や管理がワイヤレスで可能。マイクロUSB端子による有線接続にも対応する。
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