富士通とVMwareは3月30日、自動車業界向けのIoTソリューション提供に向けた戦略的協業を発表した。
同協業では、富士通の無線通信を使用し、ECUソフトウェアを効率的に管理・更新できる、差分更新技術を適用したOTAリプログラミングソリューションに、VMwareのIoTソリューションを組み合わせて提供。自動車メーカーやパートナー企業に対し、コネクテッドカーや自律走行に向けた堅牢なソリューションを提供する。
今回のIoTソリューションにより、自動車メーカーが必要なときに無線通信を用いたソフトウェアアップデート機能を提供。また、コネクテッド・カーのためのサービスと高度なセキュリティ技術のグローバル展開を実現する。また、富士通がスマートフォンなどの開発で培ったセキュリティ技術を、自動車設計開発から組み立て工場、さらにはユーザーガレージまで、自動車のライフサイクル全般に適用するという。
両社では、複数の自動車メーカーがコネクテッドカー向けの新しいクラウドサービスに投資を始めているとしており、自動車などのシステムや部品を電子回路を用いて制御する電子制御ユニット(ECU)の増加にともない、ECUのソフトウェアの高度化による管理の難しさや、ソフトウェア問題への対処が課題になってくるという。
今後両社は、こうした取り組みに加えて、両社のソリューションを組み合わせたモビリティ分野における協業拡大について検討するという。
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