サムスンが全天球カメラ「Gear 360」の新型を発表した。旧型の大きな目玉のようなボディを廃して、ぐっとコンパクトなカメラになった。2つの魚眼レンズを備えるのは旧型と同じだが、レンズ部分がずいぶん小さくなり、それぞれの背後に8.4メガピクセルのセンサが内蔵されている(これは「Galaxy S8」に搭載されたセンサと同じものだ)。これならズボンのポケットにもすんなりと収まりそうだ。
バッテリは、カメラ本体の一部となっているハンドル部分に収められた。バッテリの交換はできなくなったが、内蔵となったことで2K解像度であれば最大2時間の撮影が可能となっており、充電はUSB-Cポートで行う。データの記録媒体は、microSDカードだ。
小さなステータス画面のすぐ上にある前面の録画ボタンは、本体を握ったときに自然に指を置く位置に設けられている。底部には標準的な三脚用のねじ穴があるが、三脚なしで自立させることもできる。本体を安定して立たせておくための小さなスタビライザーリングも同梱されるという。さらに、旧型同様の防塵、防水性能も維持している。
旧型の最大の難点は、公式にはサムスン製のスマートフォン「Galaxy S6/S7」「S6/S7 Edge」「S6 Edge+」「Note 5」にしか対応していないことだった。
だが、この新型モデルでは対応機種の幅を広げ、自社製の「Galaxy S8」「Galaxy S8+」、2017年モデルの「Galaxy A5」「Galaxy A7」だけでなく、より重要なこととして、「iPhone 7」「7 Plus」「6S」「6S Plus」「SE」にも対応している。それ以外の「Android」搭載デバイスは、すべて未対応のようだ。サムスンは機能強化された「Windows」向けソフトウェアと併せて、「Mac OS」搭載マシンにも閲覧や編集ができるデスクトップ向けソフトウェアも提供する予定だという。
最高録画解像度は、旧型が4Kにやや満たない3840×1920ピクセルだったのに対し、4096×2048ピクセル(24fps)まで向上した。この新型を使えば、Facebook、YouTube、Samsung VRに、フルHD(1920×1080ピクセル)のライブストリームを送ることもできる。
サムスンによると、新型Gear 360の発売予定時期は4月後半から5月ごろで、価格は2016年に発売された旧型の350ドルよりも安くなる予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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