「みんながやることはやらない」アイキューブドが開発--光と精細感が増す新高画質技術

 アイキューブド研究所は3月29日、新高画質技術「I3C(Integrated Intelligent Interaction Creation)」技術を開発したと発表した。映像の中にいるような臨場感が味わえる高画質を提供するという。


「I3C」技術はこちらのボックス内に収められているという

デモではタブレットをリモコンとして使っていた

 アイキューブド研究所は、2009年にオープンプラットフォーム型の研究開発企業として設立。2011年には第1弾技術「ICC(Integrated Congnitive Creation)」、2013年にはプロジェクタ向けの大映像空間クリエーション技術「ISVC(Intelligent Spectacle Video Creation)」、2015年には「ICSC(Interactive-Cast Symbiosis Creation)」技術を発表してきた。

 2013年にはICC技術を搭載した、4K液晶テレビ「ICC PURIOS(アイシーシー ピュリオス) LC-60HQ10」がシャープから登場している。

 いずれの技術も、光を操ることで、その場にいるような臨場感ある高画質を体験できることが特長。ICC技術は「忠実光景創造」、ISVC技術は「体感光景創造」、ICSC技術は「相対光景創造」と位置づけ、新技術のI3Cは、それらを包含する、新映像信号処理クリエーション技術として開発されたという。


「I3C」は今までの開発してきた3つの技術の集大成になる

 発表会では、4K解像度で撮影された動画、静止画、4Kブルーレイのパッケージメディア、4K放送と、計4つのデモ素材を用意。HDR対応の55V型テレビと56V型モニタを並べ、モニタ側にI3C技術を反映。通常映像と比較した。

 4Kブルーレイの比較では、テレビがHDR、モニタがSDRの状態で比較。入力信号をそのまま再生した状態では、輝度の差が大きく、HDR画質が圧倒的な優位性を見せていたが、I3C技術を反映すると、画面の明るさが逆転。人物が身につけるアクセサリや服の質感が際立つほか、人物の肌や瞳の中の光がリアルに再現された。


HDR対応の55V型テレビ(左)とI3C技術を反映した56V型モニタ(右)。デモを見ると精細感が増し、画面の奥までピントが合い、立体感が感じられた

アイキューブド研究所代表取締役である近藤哲二郎氏

 アイキューブド研究所代表取締役である近藤哲二郎氏は、ソニーで独自の映像信号処理技術「デジタル・リアリティ・クリエーション(DRC)」などを担当。「基本的に、みんながやることはやらない、というのがアイキューブド研究所の方針」と話し、独自性の高さ強調。今後の展開については「会社設立以来オープンイノベーションを掲げ取り組んでいるので、商品化については未定。技術を開発することにフォーカスして取り組んでいる。ただこの技術はテレビにも、プロジェクタにも活用できるため、共同でやっていこうと考えている企業などがあれば、そこと一緒にやっていこうと思う」とコメントした。

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