現在のスマートフォンやタブレットは高機能かつ多機能で、大抵の作業を処理できてしまう。しかし、画面の狭さや文字入力の難しさから、どうしてもPCを手放せない。
しかし、スマートフォンなどに加えて高性能で高価なノートPCを別に持ち歩くのは無駄だ。その問題を解決するため、スマートフォンの画面を拡大表示するガジェット「Superscreen」、iPadをWindows 10ノートPC化するBluetoothキーボード「Wi board」、AndroidスマートフォンをノートPC化するデバイス「Superbook」といったアイデアが登場した。
Appleも同じことを考えているらしく、スマートフォンやタブレットをノートPCの頭脳などとして流用する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2017年3月23日に「ELECTRONIC ACCESSORY DEVICE」(公開特許番号「US 2017/0083048 A1」)として公開された。出願日は2016年9月20日。
この特許は、画面や操作パネルなどでユーザーに各種機能を提供するスマートフォンのような独立したデバイスを、はめ込んで使えるアクセサリに関する技術。このアクセサリは、画面やキーボード、タッチパッド、メモリなどを搭載する可能性があるものの、ノートPCと違って限定的な機能しか備えない。
出願された特許書類には、スマートフォンをキーボードの手前に収めると、アクセサリの画面に同じ内容を表示する実施例が掲載されている。つまり、スマートフォンを接続することで、ノートPCのような使い方ができるアクセサリと考えられる。この場合、接続したスマートフォンをタッチパッドとして使うことも可能だろう。
ほかの実施例には、ノートPCの画面に相当する場所にタブレットを装着する説明もある。
ただし、装着してどのような機能を提供するかについて触れていないので、スマートフォンやタブレットの機能を単に拡張する使い方もあれば、モバイルデバイス単体の機能と無関係にノートPCのプロセッサやストレージとして利用する使い方もありえる。
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