講演の後半では、トレジャーデータの技術を利用しているリブセンスが、活用事例を紹介してくれた。
リブセンスの村田氏は、現在、第1次(1960年代)、第2次(1980年代)に続き、「第3次AIブーム」が来ていると話す。ブームになった理由は、ストレージ技術、ネットワーク技術、コンピューティング技術が発達し、コモディティ化が進んだことで、データの収集、蓄積、解析のハードルが下がったためだそうだ。
クラウドサービスを利用すれば、手元にデータやサーバを用意することなく、初期投資なしで大量のデータを処理できる。これにより、過去に発案されたものの実現困難だった機械学習などのAI技術が容易に試せるようになった。そして、これがアイデアを持つ人の行動を後押ししている。
この状況を受け、リブセンスも中古マンションを対象とするリアルタイム査定サービス「IESHIL(イエシル)」でトレジャーデータの「Hivemall」などを通じ、機械学習技術を実際の事業に応用している。
村田氏によると、トレジャーデータの各種製品を導入したことで、IESHILの事業立ち上げが加速されたという。大量データの前処理と保存、運用コードの実行に関する課題が、トレジャーデータの製品で以下のように解決できたのだ。
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