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「Surface」を射程に捉えたサムスン「Galaxy Book」--触って分かった魅力とは - (page 2)

Xiomara Blanco (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2017年03月01日 07時00分

アクセサリの同梱が魅力

 MicrosoftのSurfaceがハイブリッド型タブレットとして優れているのは、生産性を中心に据えた設計を全面的に打ち出し、性能とコンパクトさを両立させている点だ。サムスンはGalaxy Bookで同様のユーザー層をターゲットとしているが、取り外し可能なキーボードとSペンを標準価格で付属させることで、必要なものが一式そろったソリューションとして展開している(Surfaceにはペンは付属するがキーボードは別売り)。

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キーボードケースを装着してもコンパクトだ。
提供:Josh Miller/CNET

 Sペンはゴム製の高精度なペン先を備え、紙の上に書いているような感触を得られる。傾きに対応しており、角度をつけて書くと線の幅が太くなる。充電は必要ない。側面が平らなのでデスクから転がり落ちることもなく、クリップが付いているため安全に保管できるはずだ。

 Sペンの使い心地は予想以上だった。小型だが握りやすく(細すぎない)、ゴム製のペン先をガラス製ディスプレイの上で走らせるときの滑らかさは、手になじんだボールペンで紙に書くときに近い。タブレット本体やキーボードにSペンを簡単に収納できる場所がないのは惜しい点だ。

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スタイラスとソフトウェアの連携は、Noteシリーズほど優れてはいないようだ。
提供:Josh Miller/CNET

Galaxyと「Flow」

 Galaxy Bookには、サムスンのGalaxyシリーズ専用ソフトウェアFlowも搭載されている。「iMessage」がAppleの「iPhone」「iPad」「Mac」間で同期するように、テキストメッセージをGalaxyシリーズのデバイス間で同期できるソフトウェアだ。

 たとえば、サムスンのGalaxyスマートフォンで受信したテキストメッセージは、Galaxy Book(や同社の他のGalaxyデバイス)の画面にも表示され、そこから簡単にメッセージに返信できる。目新しくもなく画期的でもないが、サムスンのGalaxyデバイスを複数所有しているユーザーにとっては合理的な新機能だ。

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提供:Josh Miller/CNET

Surfaceは目じゃない?

 Windows 10を搭載する他の2in1ハイブリッド型タブレットとは異なり、Galaxy Bookはすらっとしたデザインで、見た目や感触はむしろ「Android」タブレットに近い。ハイブリッド型タブレットと言えば、スタンドを組み込み、高性能プロセッサや各種ポートを搭載する必要があることから、もっと厚みのあるデザインになるのが普通だ。

 サムスンのGalaxy Bookは、PCと同等の潜在能力を超コンパクトな筐体に見事に納めており、付属のキーボードとSペンが生産性の面での魅力を確かに高めている。本稿執筆時点で、価格と発売時期は発表されていない。したがって、MicrosoftのSurface Pro 4や、続々と登場する競合製品と比べた実際の評価を下すことはまだ難しいが、その情報はサムスンから遠からず出てくるはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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