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アップル、新社屋を4月にオープン--ジョブズ氏の名を冠したシアターも

坂本純子 (編集部)2017年02月23日 00時16分
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 Appleは2月22日、「宇宙船」とも称されるAppleの新キャンパス「Apple Park」への社員の移転を4月から開始すると発表した。総勢約1万2000名の従業員の移転には6カ月以上かかる見込みで、社屋および敷地内の建設は引き続き今夏いっぱい行なわれるという。

Appleの新キャンパス「Apple Park」への社員の移転を4月から開始
Appleの新キャンパス「Apple Park」への社員の移転を4月から開始

 円環状をした280万平方フィート(約26万平方m)のメインの建物の外装は、世界最大規模の曲面ガラスですっぽりと覆われている。故スティーブ・ジョブズ氏が「創造とコラボレーションの拠点たれ」と思い描いたものだ。

次期iPhoneの発表イベントは、Steve Jobs Theaterで開催か

 アップルは、Apple Park内のシアターを「Steve Jobs Theater(スティーブ・ジョブズ・シアター)と命名する予定だ。「スティーブの記憶と彼がAppleと世界に与え続けている影響に敬意を表した」と説明している。ジョブズ氏は、もし存命していれば、2月24日で62歳になる。

 2017年後半にオープン予定の同シアターは席数1000の大ホールで、入口の高さが約6m、直径約50mのガラス製の円柱がメタリックカーボンファイバー製の屋根を支える。Steve Jobs TheaterはApple Park内で最も高い丘の上に位置し、キャンパス内の緑地とメインの建物を見下ろせるという。

 アップルは、6月に開催するWWDC 2017を、サンノゼのマッケナリー・コンベンションセンターで開催すると発表したばかりだ。10周年を迎える注目の次期iPhoneの発表イベントは、おそらくSteve Jobs Theaterで開催することになるのだろう。

 なお、Apple Park内には、Steve Jobs Theaterほか、Apple Storeや一般にも開放されるカフェを併設したビジターセンターや、Appleの社員向けフィットネスセンター、セキュリティで管理された研究開発施設がある。新キャンパスのリング内側の緑地部分には、社員用として約3.2kmのウォーキングとランニングコースがそれぞれ用意されるほか、果樹園、草地、人工池も設けられているという。

 Foster+Partnersによる協力のもとデザインされたApple Parkは、アスファルトとコンクリートの土地を草地に変え、乾燥に強い約9000本ものカリフォルニア原産の樹木を植えた。電力には100%再生可能エネルギーを使用する。屋上部分に17メガワット分のソーラーパネルを設えたApple Parkは、敷地内で太陽エネルギーを運用する世界最大規模の施設になるという。また、Apple Parkは自然換気型の建物としては世界最大で、1年のうち9カ月間は暖房も冷房も不要になると見込んでいるという。

 今回の発表に対し、Apple CEOのティム・クック氏、故ジョブズ夫人のローレン・パウエル・ジョブズ氏、Appleの最高デザイン責任者、ジョニー・アイブ氏らが寄せたメッセージは以下の通り。

「スティーブのAppleに対するビジョンは彼の生きた時代をはるかに越えて、現在の私たちにつながっている。彼は、Apple Parkを今後何世代にもわたってイノベーションの拠点とすることを企図していた。職場とそれを取りまく緑地は社員にインスピレーションを湧かせ、環境に配慮してデザインされている。私たちが築き上げた建物は世界で最もエネルギー効率に優れたもののひとつで、新キャンパスは完全に再生可能エネルギーだけで運営されることになる」(ティム・クック氏)。

「スティーブは、カリフォルニアの陽光と広大な風景に、大いに刺激を受けていた。彼にとって、それほど大好きな環境だったのだろう。Apple Parkは、彼の精神を神秘的なまでに体現していると思う。もし彼が生きていたら、Appleの皆がきっとそうするように、この輝くようなデザインのキャンパスで大活躍していたことだろう」(ローレン・パウエル・ジョブズ氏)。

「スティーブは、活気あるクリエイティブな環境の創造と支援に多大なエネルギーを費やしていた。私たちは、Apple製品を特徴づけているものと同じ情熱とデザインの理念で、新キャンパスの設計、施工、建設に取り組んできた。最も先進的な複数の建物をなだらかな起伏の緑地と連結させることで、人々の創造、協力、協働の場としてふさわしい、開放的な環境を生み出すことができた。Foster+Partnersという並外れた建築デザイン会社と何年にもわたって緊密に連携できたことは、私たちにとって大変幸運なことだった」(ジョニー・アイブ氏)。

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