アップル、Samsung DisplayにOLEDパネル6000万枚を発注か

Gordon Gottsegen (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年02月14日 12時05分

 AppleがSamsung Displayと数十億ドル規模の契約を締結し、6000万枚のOLEDディスプレイパネルを発注したという。The Korea Heraldが報じた。

 Appleは2016年4月にも1億枚のOLEDパネルを発注したと報じられたので、今回の取引は2回目のパネル発注なのかもしれない。これら2回の取引(OLEDディスプレイの合計は1億6000万枚になる)により、サムスンは最終的にiPhone 8のディスプレイのメインサプライヤーになり、大金を受け取ることになるかもしれない。

  • 曲面ディスプレイを搭載したiPhone 8の想像図を作成する人も。
    提供:Martin Hajek

 「Galaxy Note7」(製造中止)や「Galaxy S7 edge」など、サムスンのハイエンドスマートフォンは曲面ディスプレイで知られる。それらの曲面ディスプレイは、サムスンが市場で自社製品を差別化するのに貢献している。AppleがSamsung DisplayからフレキシブルなOLEDパネルを発注したとすれば、サムスンのスマートフォンはそうした利点を享受できなくなるが、重要なライバルがサムスンの顧客になるという側面もある。

 それでは、Appleとサムスンはフレネミー(敵であると同時に友人である者)になるのだろうか。そうかもしれない。Appleには、2017年に10周年記念iPhoneを発売する壮大な計画があると言われており、その計画には、通常のLCDパネルを新しいOLEDディスプレイに置き換えることも含まれる。それが事実なら、スマートフォンの世界の二強である両社には、競争の最も醜い部分を棚上げして、過去の法廷闘争に起因する遺恨を清算する覚悟がある、ということだ。

 The Korea Heraldによると、市場ウォッチャーは、iPhoneの各世代の販売台数が2億台以上であり、先述した2回の取引の合計は1億6000万枚なので、サムスンは新型iPhoneのディスプレイの80%を供給することになると推測している。

 利益も莫大なものになるだろう。最初の取引は1兆韓国ウォン(69億6000万ドル)規模で、今回の取引は5兆韓国ウォン(43億5000万ドル)規模だ。これらの数字から計算すると、Appleがディスプレイ1枚に支払う金額は70ドルを超える可能性もある。これらの数字の確認は取れていないが、iPhone 8の価格が1000ドルを超えるかもしれない、という別のうわさとの整合性はある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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