Googleは、「Android」の機能として「Instant Tethering」の提供を開始した。モバイル接続を共有するためにバックグラウンドで2台の端末を自動的にペアリングするというもの。
タブレットをスマートフォンにテザリングすれば、手っ取り早くモバイル接続を拡張することができるが、設定やパスワード入力といった面倒な操作も必要となる。Instant Tetheringは、同じGoogleアカウントにサインインしている端末を自動的に接続することによって、この処理を改善することを目的としている。
現在、親機として接続を瞬時に共有できるのは、「Android Nougat」のバージョン7.1.1を搭載する「Pixel」「Pixel XL」「Nexus 6」「Nexus 5X」「Nexus 6P」。つまり、同じユーザーのGoogleアカウントにサインインしている一部のタブレットは、Bluetoothを介して自動的にこれらのいずれかの端末に接続されることになる。
「『Pixel C』などのタブレットのロックを解除したときにインターネット接続が利用できない場合、タブレットはそれを検知してPixelスマートフォンに対し、インターネット接続とバッテリ残量を確認する。問題ない場合は、安全なホットスポットを有効化して自動的にペアリングすることができるようになる。スマートフォンをポケットから取り出す必要もない」とGoogleの製品マネージャーを務めるOmri Amarilio氏は説明している。
さらに、「これを行って切断せずにいた場合、タブレットの使用を停止したことが自動的に検知され、1日使う貴重なバッテリを節約するためにホットスポットが自動的に切断される」としている。
瞬時のテザリング接続を子機として利用できるのは、Google独自のNexusまたはPixel端末のみだ。サポートページによると、Android 6.0以降を搭載するPixel、Pixel XL、Nexus 6、Nexus 5X、Nexus 6P、Pixel C、「Nexus 9」がこれに含まれるという。その他の端末は、手動でテザリングする必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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