グーグル「Daydream View」レビュー--操作しやすく気軽にVR体験できるヘッドセット

Jason Cipriani (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年12月01日 07時00分
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 仮想現実(VR)を一般ユーザーに届けようというGoogleの試みが、11月に新たな段階に入った。Googleのスマートフォン「Pixel」を持っていれば、79ドルの「Daydream View」ヘッドセットを各種小売店で、あるいはGoogleから直接購入して、新しいプラットフォームを利用できるようになったのだ(日本では未発売)。

 スマートフォンを顔の前にくくり付け、それを使って仮想世界に入るというアイデアは、筆者にはまだ理解しきれていないが、GoogleのDaydreamを1週間使ってみて、ようやく納得し始めているところだ。

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提供:Jason Cipriani/ZDNet

Daydreamに必要なもの

 Daydreamのセットアップに必要なものは2つある。Daydream対応のスマートフォンと、Daydreamヘッドセットだが、両方を提供しているのは今のところGoogleだけだ。

 Daydream Viewの箱に入っているのはヘッドセットと、VR環境の操作やナビゲーションに使うBluetoothコントローラだ。GoogleのPixelシリーズスマートフォンは、もちろんDaydreamに対応している。

 ZTEの「AXON 7 Pro」(399ドル)もDaydream対応だが、「Daydream」Androidアプリとヘッドセットが動作するには、公式のOSアップデートを待たなければならない。

 GoogleのDaydreamプラットフォームでの使用を認められるスマートフォンが増えていくにつれて、いつでも楽しめる本格的なVRプラットフォームの初期費用も下がっていくだろう。

ふくらむ大きな夢

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提供:Jason Cipriani/ZDNet

 Daydream Viewヘッドセットに初めてPixelを装着すると、「Google Play」ストアからDaydreamアプリを入手してインストールするように求められる。

 Daydreamアプリは、アプリやゲームの検索、Daydreamの基本設定の調整などのための中心的なハブとなる。

 Daydreamアプリをインストールし、対応アプリをダウンロードしたら、Daydreamアプリ自体からアプリを直接起動するか、スマートフォンをヘッドセットに取り付ける。

 付属のコントローラは、上部に3つのボタンがある。最も大きなボタンはトラックバッドになっており、さまざまなメニューや画面でスワイプ操作に使える。側面にはボリュームボタンがあり、ヘッドセットの使用中にAndroidスマートフォンに触ることなく音声出力を調整できる。コントローラの充電はUSB-Cから。ケーブルも電源アダプタもPixelと共通だ。

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提供:Jason Cipriani/ZDNet

 Daydreamを使い始めるときは毎回、リモコンを持って画面中央の点を指し、それからホームボタンを押す必要がある。スマートフォンとコントローラの間で接続を確立するためだが、筆者はこの手順を毎回何度も試さなければならなかった。いったん確立すれば、通信には何の問題もないのだが。

 筆者がDaydreamを使っている間、コントローラでの操作が画面表示に反映されるまでに、目に見えるほどの時間差や遅れが出ることはなかった。

 Daydreamとサムスンの「Gear VR」の操作方法を比べてみると、ヘッドセット側面のトラックパッドを使うGear VRよりもDaydreamのほうが使いやすく、はるかに直感的だと感じた。

 Gear VRでは、選択するアイテムを見て(あるいはトラックパッドを何度もスワイプして)、それからヘッドセットの側面をタップしなければならないが、Daydreamのコントローラは自分の手の延長のように感じられる。コントローラを手に持って指し示すか、コントローラでジェスチャーして、目の前の仮想世界を操作していけるのだ。

 交代でDaydreamのゲームをプレイして、1時間ほど子どもたちと競っていたとき、その間に何度か、動きが遅れたりぎこちなくなったりと、パフォーマンスの問題が出始めることがあった。

 その原因を解明しようとしたところ、スマートフォンが非常に高温になっていることがわかった。触れないほど熱くはないが、手に持っていたくないと感じるくらいだ。結局、スマートフォンをDaydream Viewヘッドセットから取り外し、温度が下がるのを待った。常温に戻ると、何も問題なく動作するようになった。

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