Googleは2017年内に、超小型コンピュータ「Raspberry Pi」向けに人工知能(AI)と機械学習ツールを提供する計画だ。
Raspberry Pi財団は、「2017年にはGoogleが颯爽と登場する予定だ。同社は開発者コミュニティーに対して素晴らしい計画を用意している」と発表した。
同財団によると、広告からクラウドコンピューティングまで幅広く手掛けるGoogleは、2017年に一連のスマートなツールを提供する予定だという。「Googleの一連のAIおよび機械学習技術によって、開発者はこれまで以上に強力なプロジェクトを構築できるようになるだろう」(同財団)。
Googleは、機械学習、モノのインターネット(IoT)、ウェアラブル、ロボティクス、ホームオートメーションといった多様な分野のツールを開発している。どのようなツールを提供すべきかを把握するため、Raspberry Piの愛好者にアンケート調査への協力を呼びかけている。
この調査で質問の対象となっている分野は、顔認識、感情認識、音声テキスト変換のほか、自然言語処理や評判分析もある。
「Googleは、ナビゲーション、ボット、予測分析向けの強力なテクノロジも提供している。この調査は、同社がRaspberry Piコミュニティーの考えを把握するのに役立つだけでなく、われわれが必要なサービスを手に入れるためにも役立つだろう」(Raspberry Pi財団)
小型で安価な回路基板のRaspberry Piは、予想外の大きな成功を収めている。開発者らが見込んでいた販売台数はわずか1000台だったが、すでに1000万台以上が売れた。当初の目的は、コンピュータサイエンスに興味を持つ学生を増やすことだったが、Raspberry Piはそれをはるかに超える大きな影響を及ぼしてきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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