メモやスケジュールはスマートフォンに入力しておくため、紙のノートや手帳は使わないという人でも、本書を読めば、「紙の手帳もいいかも」という気になるかもしれない。本書には、「手帳はこういう風に使うべきもの」という固定観念を覆してくれる手帳の使い方が多数紹介されており、「そういう使い方ならやってみたい」と思えるものに出会える。
今や手帳は、文具売り場のみならず、書店や100円ショップでも気軽に買える。月間の予定を一覧できるマンスリータイプから、1日ごとに1ページを使うデイリータイプなど、種類も豊富だ。ただ、種類が豊富であるが故に、買ってみたものの、思ったより予定が見づらかったり、どのように使えば良いか分からないページがあったりと、手帳を持てあましてしまうことも事実。そのような時は、その手帳を使うのをやめてしまう前に、これまでとは違った視点で使える手帳にしてしまうのも手だ。本書には、予定を書き込むだけではない、手帳を生かすさまざまな方法が載っているので、大いに参考になる。
1冊の手帳に複数の機能を持たせるだけでなく、目的別に手帳を使い分けるというのも斬新な発想だ。手帳は1冊しか持てないというわけではないのだ。2017年も始まったばかり。どんなものでも構わない。まずは1冊使い始めてみるのがいい。
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