ノートと言えば、講義などを聞きながら書いたり、会議で人の話をメモしたりするために使うものと思いがちだが、問題解決のプロであるコンサルタントたちは、そのようなことにノートを使っているわけではないという。ノートを「問題解決のための思考を書く場所」として使っているのだ。
ビジネスパーソンが、ノートをきれいに書いたからといって、誰かに褒められて満足するだけというわけにはいかない。仕事の成果として、実りのあるアウトプットを提供できるようにするために、ノートを活かすことの方が重要だ。「ノートをとること」が目的ではなく、仕事の目的に合わせたアウトプット(コンサルタントの場合は問題解決)を出すために、ノートを利用するのだ。
そうなると、授業のノートを取るという使い方しかしてこなかった場合、ノートをどのように使えばいいのかよく分からないこともあるだろう。そこで参考になるのが、ノートの使い方の一例としての「マッキンゼー流」だ。実践の場で使ってきた著者による本書で、今後の自分のノートの使い方が一変するかもしれない。自分に合っているか否かは、やってみて判断すればいい。今、自分の方法が確立されているのでなければ、真似てみることから始めよう。
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